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【スポーツ】

大津先輩やりました!! 成立学園 初の決勝

2012年7月28日 紙面から

岩倉−成立学園 完投で決勝進出を決め、笑顔を見せる成立学園エース谷岡(左)と、三塁手鈴村=神宮球場で

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◇全国高校野球選手権<東東京大会・準決勝> 成立学園5―1岩倉

 第94回全国高校野球選手権(8月8日から15日間、甲子園)の地方大会は27日、東東京で準決勝を行い、成立学園が岩倉を下し初めての決勝進出を決めた。前夜のロンドン五輪男子サッカー初戦スペイン戦で決勝ゴールを決めたOBのMF大津祐樹(22)から勢いをもらって、初の甲子園切符をもぎ取りに行く。昨夏代表の帝京は敗退。成立学園と国士舘の決勝は29日に行われる。群馬は高崎商が22年ぶりに制するなど5大会で代表校が決まった。

 大津先輩、やりました! OBの大津が日本中を沸かせてから一夜明けて、成立学園の後輩たちが、パワーをもらって壁をひとつ乗り越えた。3年連続、準決勝で涙をのんできたが、接戦をしのぎ、最後は相手のミスにも付け込んで、初めての決勝に進んだ。

 「夜遅くてテレビは見られなかったけど、寮の食堂では“大津さんが決めたぞ!”って朝から盛り上がっていた」と、1失点完投のエース・谷岡。「先輩も頑張ってるんだ、自分たちも頑張ろうと話しあった」という小柳捕手は、3打数3安打と大暴れした。

 スタンドからは、ブルーのユニホームに身を包んだサッカー部員たちが声援を送った。学校は都内にあるが、野球部とサッカー部は埼玉県久喜市内にある合宿所とグラウンドで生活、練習している。両部員ともほとんどがアスリートクラスで一緒に授業を受け、お互い甲子園と国立を目指して励まし合い、競い合っている仲だ。2003年と05年の2度、サッカー部の方が先に全国に飛び出し、大津をはじめとする数多くのプロ選手を輩出してきた。今度は野球部が甲子園行きを射止める番だ。

 試合開始が深夜だったため、試合を翌日に控えた選手はサッカー中継を見られなかったが「大津が生徒の時も野球部で準決勝の応援に行ったし、昨日も私はテレビで応援していた。あやかりたいですね」と菅沢監督。ロンドンで、先輩が吹き上げた上昇気流に乗って、野球部も甲子園まで駆け上がる。 (竹村和佳子)

 

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