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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【サッカー】<目撃者>パッキントンの夜の「激論」2012年7月28日 紙面から 永井が快足で相手DFを追うと、スタジアムが沸く。清武、東が連動して迫り、山口や扇原まで前線からのチェイスに参戦した。欧州王者スペインを驚がくさせた「ハイプレス」。ロスタイムを含めた前後半計95分間、全員で貫徹した。 伏線がある。レスター郊外、パッキントンにあるリゾート施設の一室。直前合宿4日目、20日の夕食後。選手ミーティングはまだ日差しが残る明るい夜に始まった。 静かな議論はいつしか「激論」へ。精神論から細かい連係にまで話は至り、論点の1つになったのが守備の方法論だった。翌21日メキシコ戦は仮想スペイン。技術、パス回し、攻撃の組み立てでは一枚上。前から奪いに行くのか、引いて構えるのか。それとも…。 「引いて守れたとしても…点は取れない」「勝つために勇気を持って前から奪いに行こう」 そんな意見を集約して、関塚監督らスタッフ陣に提案。そこにはショートカウンターという「二の矢」まで付け加えられていた。力関係を認めた上で、「でも、腰が引けたような戦い方はしない」(権田)。若きサムライたちの潔さと決意、覚悟。ほだされたわけではなく、関塚監督は認めて、受け入れた。「監督の考えと僕らの考えがマッチした」(大津)。受け身ではなく、自ら決断し、実行したことに意味がある。ニッポンの戦い方が固まった瞬間だった。 歓喜に沸くロッカールーム。「次だ。次があるぞ」「切り替えろ」。そんな勇ましい声が飛び交っていたという。必然の金星−。メダルへの距離は確実に縮まっている。 (松岡祐司) PR情報
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