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【社会】自殺の19歳、労災認定 福井労基署2012年7月28日 01時23分 福井市の消防設備販売・保守管理会社「暁産業」に勤めていた市内の男性=当時(19)=が自殺したのは、上司らのいじめが原因として、遺族が出していた労災申請を、福井労働基準監督署が認定した。遺族の代理人弁護士が27日に公表した。認定は24日付。遺族には国から労災保険金が支払われる。 代理人の海道宏実弁護士によると、男性は高校在学中の2010年2月から、アルバイトとして同社で働き始め、卒業後の4月に入社。設備のメンテナンス業務をしていたが、言葉での嫌がらせを受けるなどして、入社8カ月後の12月に自殺した。男性の遺族は11年9月、福井労基署に労災を申請していた。 男性が残した手帳2冊には、主に上司2人=いずれも当時20代=から「死んでしまえばいい」「この世から消えてしまえ」などと言われたとの記述があった。いじめは9月ごろからエスカレートしたという。 海道弁護士は「上司が人格を否定する言動を繰り返しており、自殺する私的要因はない。自殺直前に精神障害を発症していた」と原因が業務上にあったために労災認定されたと説明。「職場のいじめによる自殺が労災認定された意味は大きく、企業管理の在り方に警鐘を鳴らす」と話した。 海道弁護士によると11年度までの過去6年間を調べたところ、全国の未成年者の自殺の労災認定は10年度の1件しかなかった。 会社側は本紙の取材に「責任者がいないのでコメントできない」としている。 (中日新聞) PR情報
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