北海道のJR石勝線で昨年5月にあった特急列車(6両編成)の脱線・火災事故について、国の運輸安全委員会は27日、調査の経過報告を公表した。脱線の原因は、前から4両目の列車底部で、動力装置を固定するための「つりピン」と呼ばれる金属製の留め具が外れ、装置が線路のポイントとぶつかったこと、とした。5両目も脱線したが、落下した一部の部品に乗り上げたためとした。火災の原因はまだわからないとしている。
事故は昨年5月27日夜、釧路発札幌行きの特急「スーパーおおぞら」で起きた。脱線後にトンネル内で火災が起き、6両が全焼。79人が煙を吸うなどして軽傷を負った。