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コボの出足は大成功、ネガティブな口コミは誤情報だから消し、内容を吟味して再掲載する――楽天・三木谷浩史社長(1) - 12/07/27 | 21:59


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 楽天が7月19日から始めた電子書籍事業。電子書籍専用端末「kobo Touch(コボ タッチ)」の投入と同時に、電子書籍ストア「koboイーブックストア」を開設した。

 ただ、サービス開始初日から、端末の初期設定が行えないなど問題が多発。また、そうしたユーザーの不満の声が書き込まれた自社の口コミサイトを突如閉鎖するなど、随処に混乱が見られた。

 事前の準備に問題はなかったのか。果たして、事後対応はこれで良かったのか。三木谷浩史会長兼社長に聞いた。

――サービス開始から約一週間。トラブルもあったが、出足をどう評価しているか。

 総合的に言えば、大成功だ。端末は10万台近く販売したし、購入された端末のアクティベーション(初期設定)も90%以上終わっている。
 
 アクティベーションは同じコボの端末で欧米だと3カ月くらいかかって70%に到達するので、それに比べると、大変うまくいっている。

 具体的な数値は言えないが、コンテンツの売り上げについても、出版社の各経営陣が驚愕しているという状況だ。

 トラブルについては今回、コボタッチはEPUB(イーパブ)3という革新的な電子書籍フォーマットを採用していることもあり、初期設定のところで特殊な環境にいる方が中々うまくいかないという事例があった。

 たとえばパスワードを漢字で入力している人が上手くログイン出来ないだとか、一部のウィンドウズのバージョンについては、デスクトップアプリがインストールできないという問題があった。

 ただ、その問題については、2日以内にほぼすべてをつぶした。コールセンターも発売翌日から24時間対応を始めたことで、問題なく対応できたと思っている。

 これは楽天の特徴でもあるが、その後もコボの本社があるカナダと日本が連携して日々改善している。100点満点といえないが、そういう意味で、95点と言えるだろう。

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