4月末にオープンした名古屋のコワーキングスペース「タスクール」の学生オーナー、KKさんのお話を伺って感銘を受けました。9月に名古屋に行く予定があるので、現場に赴いて追加取材もしたいところ。面白い点をまとめてみました。
1. 「学生」を巻き込んだ学びの場
学生がオーナーを務めていることもあり、タスクールは他のコワーキングスペースと違い「学生」という要素が色濃いコミュニティとなっています。現在も、10名ほどの学生が運営に関わっているとか。
大学教授、経営者、ウェブデザイナーなど、多様な社会人が参加しており、ほぼ毎日イベントが開催されています。お話を伺う限り、非常にコミュニティ要素が強いスペースとなっているようです。サラリーマンの登録者も多く、仕事帰りに「タスクール」で交流を楽しんでいるとのこと。
2. 決済は全てPaypal
運営はかなり合理化されており、なんと利用料をはじめとする料金の決済は、すべてPaypal。Paypalを利用することで、学生スタッフでも安心して運営ができ、スペースとしてのリスクも軽減するとのお話。これは面白いですねー。
3. 6,300円払えばイベント会場をいつでも借りれる
上記料金テーブルを見て頂く通り、東京からすると価格破壊な「タスクール」。それだけでなく、40人ほど収容できるイベントスペースを何度でも「無料で」借りることができる権利が契約者には付与されます。有料イベントも開催可能なので、イベントを一回やればすぐに元が取れてしまいそうです。
現にイベントはほぼ毎日実施されており、1日2回開催されている日も珍しくありません。
先日は、学生が「動画作成・編集」に関する、参加費6,000円の有料セミナーを開催したとのこと。高額なセミナーですが、なんと12人の方が集まったそうです。これって学生からしたら最高の成功体験ですよね。
4. 今誰がいるか分かる「iNout」
これが非常にしびれるんですが、タスクールにはiPadを使った入店管理システム「iNout(アイノート)」が導入されています。
iNoutには、
・今誰が店内にいるかが分かる
・どういう人が登録しているかがわかる(ソーシャルメディアのリンク付き)
・ペーパーレスで利用時間、利用回数の管理ができる
・ポイントカード的にも使える
という導入メリットがあります。こちらのページからぜひ触ってみてください。
「iNout」KKさんたちが開発し、既に名古屋圏の他のコワーキングスペースに導入が決まっているそうです。価格などについてはご相談ください、とのこと。これ良いサービスですよねー。
という感じで、「タスクール」は注目すべき空間です。早く足を運んでみたい。登録者は現在50名強、まだ定員には余裕があるそうです。お近くの方はぜひ会員になってみてはいかがでしょうか。
アクセスは下記。
愛知県名古屋市千種区千種通7丁目25 サンライズ千種 502
KKさんは現在20歳。大学にも通われています。なんとなく「大学に行く意義は感じる?」と聴いてみたところ、
大学の講師は自分の二倍以上生きている人たち。授業自体は古い内容もあったりするけど、教授の雑談や、授業終了後に意見を聞きにいったりすると面白い。
大教室の授業は騒がしく、学生が後ろでトランプやってたりする。今はビジネスで稼ぎ、生活費は自分で払っている。ただ、学費は親に払ってもらっているので、しっかり学びを得なければいけないと思っている。
授業を「つまる」ものにするか、「つまらない」ものにするかは自分次第ではないでしょうか。
と、おじさん泣きそうなくらい正論を仰ってくださいました。いや、素晴らしい。KKさんのツイッターアカウントはこちら。名古屋から世界を変える驚異の才能です。