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原発作業員 違法派遣を訴え7月27日 21時6分
東京電力福島第一原子力発電所の収束作業に当たった男性2人が、違法な派遣の状態で働かされたり、不当に賃金が差し引かれたりした疑いがあると主張して、労働局に調査を行うよう求めました。
これは27日、男性2人の弁護団が記者会見をして明らかにしたものです。
弁護団によりますと、長崎県の45歳の男性は、東京の会社の指示で福島第一原発の建屋内で作業しましたが、賃金は仕事を紹介した長崎県の別の会社から支払われたということです。
東京と長崎の会社の間には3つの会社が仲介していて、賃金や危険手当のうち1日当たり2万円余りが不当に差し引かれたと主張しています。
もう1人の男性は、線量計に鉛のカバーをつけて被ばく線量を少なく装うよう指示したことが問題になった、福島県のメンテナンス会社「ビルドアップ」で作業にあたりましたが、賃金は仕事を最初に紹介された会社から受け取っていて、その間に複数の会社の仲介があったと主張しています。
このため2人は複数の会社が仲介して違法な派遣の状態で働かされるなどした疑いがあるとして、27日までに長崎や福島の労働局などに調査を行うよう求めました。
記者会見した日本労働弁護団の水口洋介弁護士は「国や東京電力は労働者に不利にならないようしっかり管理すべきだ」としています。
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