アメリカで約60年ぶりの大干ばつ 8割のトウモロコシ枯れる
アメリカで、およそ60年ぶりの大干ばつとなっている。アメリカ全体の8割ものトウモロコシが枯れていて、最大の輸出先である日本への影響も出始めている。
トウモロコシ畑の土は、触ると熱く、ぱらぱらと完全に干上がっていた。
今後の生育が見込めないことから、トウモロコシの伐採作業が続けられていた。
干ばつは、アメリカ中西部を中心に、国土の6割にもおよび、1956年以来、最悪の規模となっている。
ミズーリ州では25日、日中の気温が40度を超え、立っているのも、つらいほどだった。
水不足やこうした暑さにより、すでに全米の8割のトウモロコシが枯れていて、2012年の収穫は絶望的となっている。
トウモロコシ農家は「この3週間、ほとんど雨は降っていない。降ってもわずかで、大きなしずく程度」と話した。
シカゴ商品取引所では、干ばつが深刻化した6月以降、トウモロコシの先物相場が急騰し、20日に過去最高値を更新した。
その後も、急騰前より4割ほど高い、記録的な高値水準で推移し、日本への影響も出始めている。