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コンセプトアルバムの 歌詞、曲、アート

[0] v23 Envelope 2004/05/06 11:32

アルバム全体のテーマ、ストーリー、歌詞、曲構成、SE、アルバムカバーアート等。

原詩、訳詩、原作本等の引用をする場合は、数行以内。
必要に応じてLyric全体等の参照URLリンク可。
プログレ以外のコンセプトアルバムとして味わえる盤も可。

ということで、名盤紹介、新解釈、その他、ここで語って下さい。
 

105件のコメント 1番から105番を表示中
最新20件
[1] v23 Envelope 2004/05/06 11:34

初期のプログレで、コンセプトアルバムの先駆けとされている
MOODY BLUES "Days of Future Passed"は、1967年11月に発売されました。

BEATLES "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"(1967年6月1日発売)の後を追うように、
多くのアーティストがコンセプトアルバムを作るようになります。
しかし、ストーリー性を持たせたアルバムは、"Sgt. Pepper's"以前にもリリースされています。

 KINKS "Face To Face"(1966年10月)
曲と曲のつなぎを効果音でつなぐ機材を導入して制作が進められていたものの、
レコード会社がクリスマス商戦に合わせるべく発売を早めることになったため、
企画が実現しなかったアルバムとされています。
http://images-eu.amazon.com/images/P/B000007V25.02.LZZZZZZZ.jpg

 THE WHO "A Quick One (Happy Jack in US)"(1966年12月)
ラストの"A Quick One While He's Away"は、9分を超える組曲構成で、
後のプログレで常套となるアプローチの原型とも言えます。
http://images-eu.amazon.com/images/P/B00008PRR9.02.LZZZZZZZ.jpg

MOODY BLUESは、R&Bのバンドとしてデビューし約3年後にプログレに転向します。
レコード会社側の要請で、ドボルザークの「新世界」のような音楽をロックで演奏することになりました。

[2] v23 Envelope 2004/05/06 11:36

MOODY BLUES "Days of Future Passed"には、全体の構成で一日の流れといったストーリー性がありますが
個人的には今聞くとイージーリスニングと大差がなく、
ラストの"Nights In White Satin(サテンの夜) "だけが別格になりつつあります。

[3] はるか 2004/05/07 11:23

はじめましてー
ムーディ・ブルースは、『Every Good Boy Deserves Favour』(童夢、1971) が好きです。『Days of Future Passed』は、やはり「サテンの夜」を含むというところで、忘れ難いアルバムです。
今聞き返してみると…ってのはあるかもしれませんが、あの時代だったら画期的な作り方だったと思います。
曲のタイトルが並んでいるのを見るだけで、一日の始まりから終わりまでというテーマがわかりやすくなってますよね(LPだとA面が午前でB面が午後でした…)。
http://www.webwriter.f2s.com/moody/lyrics/dofp.htm

[4] はるか 2004/05/07 11:25

MOODY BLUES "Days of Future Passed"(1967)

http://www.wiesner.de/covers/280.jpg 512x512pix
この絵を描いた David Ansteyは、10CCのファーストアルバム (1973)でアートワーク(ロゴのような絵)、CAMEL "Moonmadness"(1976) のジャケットでロゴを担当してますー

で、この絵……夜とそれ以外が色分けされていますよね。
昼間の淡い色のエリアには花が咲いて、夜のダークブルーのエリアには意味深なものがあれこれ(アダムスキー型のUFO、白馬の騎士、へその尾がついた赤ちゃん、歩いてる人たちなど)。
左上の砂時計、右下の日食月食とかは、テーマに沿っているという感じがします。

あと、ちょっと画像見ていただきたいのですが、左に90度回転させた状態(反時計回り)で見ると、真ん中に、男性の顔が見えてきて、右に90度回転させた状態で見る場合、女性の顔が見えてきます。
いろんな角度から見てみると、いろんなものが見えてくるという、ちょっと不思議なアートかも。
歌詞やサウンド以上に、このジャケットが、プログレのその後の時代を象徴してる感じ??

[5] v23 Envelope 2004/05/08 15:25

>>3>>4
どうもありがとうございます。
"Days of Future Passed"のカバーアートは発売当時あまり話題になりませんでした。
面白いところにお気づきですね。

MOODY BLUES "Every Good Boy Deserves Favour" (1971年7月)
MOODY BLUES Classics7あるいはCore7と呼ばれる黄金時代のアルバムの6作目になります。
アルバムタイトル"Every Good Boy Deserves Favour" は、
E・G・B・D・Fといった主要な音楽コードに因んでつけられたものです。
フィル・トラバースによる美しいアルバムカバーアートも話題になり、
売れ行きが良かったようです。
http://images.amazon.com/images/P/B000002GQK.01.LZZZZZZZ.jpg

Classics7にはそれぞれテーマがあります。
"Every Good Boy Deserves Favour"は「天地創造」ですが、
どのように感じますか?
他のアーティストでもかまいませんので、ご意見をお持ちの方はぜひお聞かせ下さい。

[6] ハッピネス・スタン 2004/05/08 17:46

The Village Green Preservation Society - The Kinks (1968)
Schoolboys in Disgrace - The Kinks (1975)
Soap Opera - The Kinks (1975)
Oguden Nut Gone Flake - Small Faces (1968)
Tommy - The Who (1969)
Thick As A Brick - Jethro Tull (1972)
The Rise and Fall of Ziggy Stardust & the Spiders from Mars - David Bowie (1972)
Diamond Dogs - David Bowie (1974)
Billion Dollar Baby - Alice Cooper (1973)
Welcome to My Nightmare - Alice Cooper (1975)
Alice Cooper Goes to Hell - Alice Cooper (1976)
From the Inside - Alice Cooper (1978)
The Snow Goose - Camel (1975)
Nude - Camel (1981)
Dust and Dreams - Camel (1991)
Wish You Were Here - Pink Floyd (1975)
Animals - Pink Floyd (1977)
The Wall - Pink Floyd (1979)
Tales of Mystery and Imagination - Alan Parsons Project (1975) 
I, Robot - Alan Parsons Project (1977)

リクエスト多数でごめんなさい!
どれでもいいから意見聞きたい!

[7] はるか 2004/05/09 20:02

>>5
うーん、じつはこのアルバムあまりテーマを意識しないで聞いていました(すみませんーーー(汗))、
1曲目の「プロセッション」で サウンドエフェクトがいろいろあって、音が右から左へと動いていくし、その後の曲は多重録音とか楽器にも凝ってると思うのですが、全体に聞きやすい曲がそろってるし。
人類の歴史なら、人間が音を聞くっていう時代から、音楽として聞くというふうに変わっていく…っていうことなんでしょうか・・・・

>アルバムタイトル"Every Good Boy Deserves Favour" は、
 E・G・B・D・Fといった主要な音楽コードに因んでつけられたものです。

タイトルといえば、日本語の「童夢」っていうのも良かったですね。「ゲッシングゲーム」とか「エミリー」とか、子供の世界って感じだし、ジャケットのイメージとぴったりだし。
絵本のようなジャケットですから、そこがいいというか…
なんといっても、ダブルジャケットで、オモテだけでちゃんとした絵の構図がまとまってて、オモテ表紙とウラ表紙をつなげて見る状態でも1枚の絵になってるというところ、これがすごく魅力的なんです♪
http://page.freett.com/m_ishi/moodys/album/cda-06egbdf.jpg
そういう造りをしたダブルジャケットに出合ったのって、これが最初でしたから、呪縛状態。
本でそういう装幀になってるとつい手が伸びたりして(^_^;)。

[8] はるか 2004/05/09 20:04

>>6
もしかして、すごいラインナップなのでは…?(汗)
わたしは半分くらいしか聞いていないのですが…
こういうところが好きっていう感じのでよかったら、近いうちにわたしも書いてみたいです。
もし、この中にお気に入りのアルバムがある方いらしたら、どうぞひと言よろしくお願いしますーm(_ _)m

[9] マルチオーディオ 2004/05/10 09:06

>>6
とりあえず2枚 Thick As A Brick - Jethro Tull (1972)
ThisWasの後からほぼリアルタイムでききました。タブロイドのジャケットといい
あきさせない曲の構成、シンセや変拍子がプログレと思っていた自分に、衝撃でした。
The Rise and Fall of Ziggy Stardust & the Spiders from Mars - David Bowie (1972)
ヒットチャートをスターマンやジンジニーなどにぎわせた時代。
スペースオデッセイはけっこうきいたんだけど、これは聴き損ねていました。
最近SACDサラウンドで買いました。結構わくわくしてきいてます。ただし、トニービスコンティー
のサラウンドに対する取り組みはNGです。デビットボウイもTRexもその点ではがっかりです。

[10] はるか 2004/05/10 14:14

Thick As A Brick - Jethro Tull (1972)
このアルバムは『8歳の天才詩人「ボストック・ジェラルド」の書いた詩にイアン・アンダーソンが曲をつけた』のだそうです。ただ、このボストック・ジェラルドという少年は架空の人物で、じつはイアン・アンダーソン本人なんですって。
マルチオーディオさんのおっしゃるジャケットも凝りに凝っていて、イギリスの実際の新聞に似たスタイルで作られているんですよね、外側も内側も!
http://www.collectable-records.ru/groups/jethro_tull/thick.htm
そういえば、飛び出す絵本みたいなジャケットもジェスロ・タルにありましたね。

[11] I.W.ハーパー 2004/05/14 16:28

ムーディーブルースは確かに、コンセプトアルバムヘの着手が早かった。
ムーディーブルースを扱うWeb Siteでは、プログレの先駆的存在のように書かれているけど
むしろシンフォニックロックの先駆けではないかと思う。
黄金期の「童夢」等、ポップ路線への転向も他のグループよりはだいぶ早かったため
プログレ四天王、プログレ五大バンドと呼ばれる中には入ることは無かった。
初期に大ヒットを飛ばしてしまうと以後の作品が注目されにくいという点では
キングクリムゾンと同様かもしれない。

[12] ナガフキン 2004/05/27 13:40

私の中ではコンセプトアルバム(トータルアルバム)の最高峰に「Tommy - The Who」があります。

(1)あれだけ粒ぞろいの楽曲を組み入れながら
   (シングル曲候補いっぱい)、
(2)各メンバーの腕一本でガリガリにロックしつつ
   (かれらはプログレバンドでないんですね!)、
(3)人間の精神形成の根源に立ち入るような重いコンセプトをアルバム通してがっちり貫いた、
   (フロイドの「WALL」より深くかつ明解)、

そんな名作というかロック界の頂上付近に立っているようなアルバムだと個人的に思ってます。

その後の「ライトハウス」プロジェクトは挫折したけど「フーズネクスト」と言う傑作を産み落とした。
この辺のWHOは実に輝いてましたねえ。

[13] ナガフキン 2004/05/27 14:52

↑ 
バンドやってる人なら1度は「トミー」みたいな組曲を自分で作ってみたいと思うでしょうね。

何となくピンクフロイドは真似できないけどフーなら手が届きそうな感じがしますよね。
でも逆だったりして。

これだけのアルバム作ろうと思ったらすっごい作詞と作曲の能力が必要だし、
それを生の楽器(&声)で表現する卓越した演奏力が必要ですもんねえ。

数あるライブ映像でフー以上にエキサイティングで、かつ狂いなく演奏するグループは見たことないです。
ストーンズ、ZEP、パープルもかすんじゃう感じ。
ピートもジョンも、そしてキースもすっごーいなあ。3人であれだけの音を創造するんだもんなあ。
ロジャーのボーカルもすごいなあ。プラントやギランみたいに声つぶれないもんなあ。

いやいや、ロックはおもしろいねえ。

[14] はるか 2004/05/28 04:22

「TOMMY」 (1969) は、「QUADROPHENIA/四重人格」 (1973)と、併せて聞くというのもおもしろいかもしれないですね。どちらもロックオペラ形式、青少年自分自身の心の闘いというようなお話になっていること、それと数年後に映画になったというところも、似ていますから。
わたしは映画の「TOMMY」は見ていないのですが(最初にサウンドトラック盤を聞いて後からオリジナル聞いたのです)、ストーリィや設定はオリジナルからだいぶ増幅されてるところもあるので、映画の方はもうひとつの「トミー」という感じでしょうか。

>>13 バンドやってる人なら1度は「トミー」みたいな組曲を自分で作ってみたいと思うでしょうね。
特に歌詞を書いている人なら(たいていは曲と一緒に書いてるかな)、わくわくするのではないかしら。
ストーリィ的には比較はしにくいですが「四重人格」のストーリィのほうがわたしの好みでした(主人公の立場に感情移入できたのね、普通の青春っぽくて。トミーのほうは子供の頃のトラウマとか両親のエゴとかで…主人公がスターになってゆくところまでは「ザ・ウォール」とよく似ているかも)。
でも曲は「トミー」のほうが粒ぞろいという感じですね。
トップの「Overture/序曲」が、アルバムのなかに収録されている曲のメドレーっぽくなっているというところもよかったです。粒ぞろいだからこそ出来るわけで。
こういう、冒頭でメドレーっていう構成は、60年代のミュージカル映画の「お約束」みたいなスタイルですね(ウエストサイド物語でもメアリー・ポピンズでもみんなそうだったわ)。

[15] はるか 2004/05/28 04:25

そういえば、コンセプトアルバムならではのお約束、みたいな構成もあるですね(もちろん全部じゃないけど)。
同じフレーズやメロディを要所要所に配置するという、60年代あたりの映画音楽のメインテーマとそっくりの使い方もありますが、やはり、サンドイッチ方式というか、入れ子式というのか、そのへんが代表的な「お約束」かしら。
オープニングのSEをエンディングにも使う(YES「危機」、QUEENSRYCHE「OPERATION : MINDCRIME」など)。
1曲目と最後の曲は同じタイトルでパート1パート2(ピンク・フロイド「アニマルズ」、キング・クリムゾン「太陽と戦慄」など)。…大元は、ビートルズのSgt.Peppers~Reprise とか Revolution No.9でしょうか…? 最後の曲の1コ前という位置で余興っぽくやるのは洒落てたなぁとか今さら思ったりします(笑)。

[16] ナガフキン 2004/05/28 16:36

>>15 ビートルズと言えば、「アビーロード」のB面は全然一貫したコンセプトはないけど「お見事!」な傑作ですね。

[17] はるか 2004/05/28 19:21

>>16 個人的には、<無人島で暮らすのに持ち込めるアルバム一枚だったら何を選ぶか>というアンケートに、これを答えると思います(B面だけあればいいんですけど(苦笑))
なにかの思い出があるとかじゃなく、誰かから勧められてではなく、自分の好みで選んで買ったおそらく最初のアルバムだからというのもあるし、事実上はビートルズのラストアルバムということもあって、多大なリスペクトも抱いていますし。
B面は、強いていえばコンセプト的には、一日の流れというか、人生の流れというか、「いろいろあったけどまぁまぁおもしろかったかな」みたいな印象でお開きになるのも気に入ってます(^_^)

[18] ナガフキン 2004/06/01 14:34

>>17 <無人島で暮らすのに持ち込めるアルバム一枚だったら何を選ぶか>
私はずーっとピンクフロイドの「WALL」です。
聞くたびにその時の気分でいろいろ感じ方が変わっちゃう。
要は飽きないんですね。
これより好きなLPはいっぱいあるけど「毎日聞いてろ」って言われたら、
これかな。

少しスレのテーマから外れましたがごめんなさい。

[19] はるか 2004/06/02 17:41

>>18 >聞くたびにその時の気分でいろいろ感じ方が変わっちゃう。
わたしなりに分かるような気がします…いろいろな感じ方が出来るってことは、ナガフキンさんの感受性が豊かで繊細な心を持ってらっしゃるからだと思います。

ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」(1979)は、ロジャー・ウォータースが歌詞を書いた頃の年齢に自分が追いついて(追い越して)、ようやく壁の中の孤独の意味が少し解るようになったという感じがします(子供の頃には想像もしなかったけど、大人の方が孤独はコタエルというか…)。
太平洋戦争で父親をなくした少年ピンクが大人になってロック界のスターになってからも孤独と闘うための砦のような壁を作っていく…というストーリィは、3年後に映画化されたのを見てから、はっきり分かってきたというのもあります(アラン・パーカー監督作品。「ザ・ウォール」(1982)に続く「バーディ」(1984)は、ベトナム戦争の後遺症で心にダメージを受けた青年のお話ですが、心の周りに壁という感じは似ているかな…こっちは音楽担当ピーター・ゲイブリエルです)
最初に見たときは、主人公のピンクが、シド・バレットのエピソードとオーバーラップするようなところが大きくて、ピンクがすごくかわいそうでした。ロックスターの孤独という風に見てた感じ(おこがましいたとえ方でキョウシュクなのですが、当時のわたしは後輩達の面倒を見る先輩という立場になり、上に立つ者の孤独というのが身近に感じられたのです)。
年月が経ってから見たときは、だいぶ受け止め方も変わりました。ロジャーが分かってほしいことっていうのがどこまで分かるようになったのかってゆうと疑問ですが(笑)、その頃感じたのは、誰でも自分自身との闘いみたいなのは避けて通れないというか、まぁそんなことです(子供の頃や学生時代、社会人歴がそんなに長くない年頃までは、生活環境や交友関係って、よく入れ代わるけど、ある年代からは安定していく…。なにごとも同じことを続けていくのは大変、結局は自分自身との闘いだなとか、思ったわけ)。

なんとなく映画の感想みたいになっちゃいましたm(_ _)m、いまは「ザ・ウォール」曲だけを聞いています。
LPだとside-3になりますが(CDではdisc-2前半)、"Hey You" 〜 "Comfortably Numb" が好きかなー 時間の都合で全部聞けないときなどは、このへんだけ聞きます。

[20] はるか 2004/06/02 17:45

http://www.collectable-records.ru/groups/pink%20floyd/wall.htm
これは「ザ・ウオール」LPのジャケットと、ハーベストのレーベル。
レーベルの紙のオリジナルデザインアートは、CDの盤面ヘのプリントで再現されるケースが、時折ありますね。
この「ザ・ウオール」の場合は、アニメの絵をあしらったオリジナルのレーベルが、
オランダ盤のCD (EMI-UK) http://www.pinkfloydcd.com/WALL/HOLLAND724383124329disc1.html
オーストラリア盤のCD (Harvest EMI) で再現されています。
レイアウトが若干ちがうケースもありますが、LPの雰囲気がこうゆうふうに踏襲されるのってなんとなくうれしいです。

ここのスレッドは最初に、プログレ以外も含むというふうに書かれていらっしゃいますが、コンセプトアルバムというところを意識しつつ、いろいろなお話をさせていただきたく思います(^_^)m(_ _)m…
リンク貼るのが歌詞そのものより、カバーアートやブックレットのビジュアル紹介になりがちなのですが、よろしいでしょうか? いずれ歌詞のこともお話しますので…
コンセプトアルバムって、ストーリィがあったり、特定のテーマのアンソロジーのようになりますが、アルバムカバーの絵やブックレットがよかったりして、1冊の本というか、絵本や絵物語を見るような気分もあるのですよね。

[21] はるか 2004/06/04 08:26

ジャン・ミッシェル・ジャールのアルバムについてお話しますね。
梅雨時の季節にはさわやかなサウンドで気分転換というのもいいのでは?

フランスのシンセサイザーアーティストです。タンジェリン・ドリーム、クラフトワーク、ヴァンゲリスなどを聞いたことのある方なら、なじみやすいのではないかしら。
「ドクトルジバゴ」「アラビアのロレンス」などの映画音楽の作曲家、モーリス・ジャール氏の息子さんです。
ジャン・ミッシェル・ジャールのアルバムは、何枚か出ておりますが、わたしは2枚目の"EQUINOXE / 軌跡"(1978)が好きです。特に"Equinoxe Part 5"が、雨上がりのさわやかさに弾む心という感じ。
"RENDEZ-VOUS / ランデブー"(1986)は、その前年のスペースシャトル(チャレンジャー号)空中爆発事故で旅立った宇宙飛行士たちへの追悼を込めたアルバムというふうに言われていました。
こういうのも、コンセプトアルバムの一例だと思います。
アルバムカバーは、地球と女性の顔をオーバーラップさせたデザインです。暖色が目立つ色使いってところが、悲しい出来事に心を痛める人達への温かい気持ちを表わしているようでいいなぁと思いました。
http://images.amazon.com/images/P/B000001ZS9.01.LZZZZZZZ.jpg
Michel Granger画。それ以前のアルバム「幻想惑星」「軌跡」のアートも同じ人です。

ジャン・ミッシェル・ジャール… 原曲とわりと似せてあるMIDIも出回っております(^_^;)
http://www.lostsoul.org/howards/midi/jarre.html(小さいけど各アルバムの表ジャケットも見れます)
"EQUINOXE / 軌跡"なんかは、おなじモチーフになるYMOの"増殖"(1980)のほうが(メンバーの顔が並ぶものです)味があってカッコイイかも。

[22] v23 Envelope 2004/06/04 11:05

ご投稿を下さいましてありがとうございます。

プログレというのはどういった種類という限定をするのは難しく、
コンセプトアルバムもまた、厳密な定義があるわけではないと思えます。
アルバム一枚が共通のテーマに基づくものという形式であれば、
昨今のオリジナルアルバムの多くが該当します。
アルバムは、シングルヒットを集める形式が主流だった時代から、
コンセプトアルバムの時代へと変わりましたが、
その中間にあたるような、
シングル盤公開には至らない一般性の薄い作品等をアルバムに収録してゆく、
EPシングルのB面が拡大されたような形式もあります。

ここにはご自由にお書きいただいてかまいませんので、お気になさらないで下さい。
申し訳ありませんが、職業上の都合により閲覧の出来ない時期がありますので、
皆さんのご好意ご配慮に甘える形になりますが、今後ともよろしくお願いします。

[23] はるか 2004/06/08 13:17

>>22
v23 Envelopeさんおいそがしい中でのお気遣いありがとうございます。
>コンセプトアルバムもまた、厳密な定義があるわけではないと思えます。
>アルバム一枚が共通のテーマに基づくものという形式であれば、
>昨今のオリジナルアルバムの多くが該当します。

その通りですねー。共通のテーマってアルバムというスタイルのいいところを生かしていると思います。
でも、シングルヒットを集めたアルバムも、考えようによってはコンセプトアルバムじゃないかなー… 年代順に曲をならべてあるなら、それはそのアーティストのヒストリーとかバイオグラフィーというようなテーマ、って、言えなくもない…ですよね(笑)

>>17-18 <無人島で暮らすのに持ち込めるアルバム一枚だったら何を選ぶか>
これ、1枚じゃなく複数でいいんだったら、何となくストーリィ的に流れがありそうなのと、ストーリィはなくて何かのテーマでまとまってるのと、両方ほしいです(笑)
あ、そうだ、この種のアンケートや質問につきものなのが、<無人島に電気があるか>っていうやつですけど、乾電池とかバッテリーも大量に持ち込んでいいんですよね(苦笑)
もし電気もないような無人島だったら、ギターかおもちゃのピアノみたいな片手で持って運べる楽器のほうがいいかなー。いちおうメロディを奏でられるものだったら何でもいいけど管楽器は弾き語りが出来にくいから…(…誰に聞かせるんだといわれればそれまでですが(笑))

とりあえず、無人島用アルバム、3枚だったら、
 ビートルズ「アビィロード」
 ピンクフロイド「夜明けの口笛吹き」
 ヴィヴァルディ「四季」(イ・ムジチ合奏団/第1ヴァイオリン=フェリックス・アーヨ)

[24] ナガフキン 2004/06/15 15:24

>>23 ヴィヴァルディ「四季」 とは意表をつかれました。
しかもスペインから FELIX AYO のご指名。
それよりストラビンスキーの「春の祭典」でワイルドに無人島でディスコしませんか?
この辺は立派なコンセプト音楽ですよね。

[25] はるか 2004/06/15 15:41

>>24
ミーハーなんです、クラシック関連は。いえそれ以外もそうかも(苦笑)

…ストラビンスキーの「春の祭典」ってゆうと、確か(記憶ちがいでなければ)スージー&ザ・バンシーズの、ノクターンとかいうライブビデオで、イントロに使われていて覚えました(カバーではないです、そのまま)。で、そのステージの中で「ヘルター・スケルター」をカバーしていて、それで買ったんです(苦笑)。
当時のポジティブパンクバンドのライブでは、オープニングにクラシックや聖歌を流すのがちょっとだけ流行ってたようです。

ちょっと時代をさかのぼると、エルビスとかナンシー・シナトラとかサラ・ヴォーンとか、クラシックの曲をカバーしているポピュラーミュージシャンも結構居ますよ。

コンセプトアルバムのお話はまた後で書きますね。

[26] ナガフキン 2004/06/15 15:54

>>25
確か「イエス」のライブでもイントロに使われてた記憶あり。
あと、クラッシクでは「展覧会の絵」とかバッハ関連は良くロックに使われてますよね。
最近は歌謡曲でホルストか・・・。
コンセプトアルバムとかプログレロックでクラッシク音楽との関連性について触れることも面白そうですね。
僕はあんまり詳しくないんでいかんですが。

[27] ナガフキン 2004/06/15 16:00

後、「ゾロアスターはかく語りき」は映画でも使われたし、エルビスでもあったねー。

[28] はるか 2004/06/15 16:10

わたしも結構片寄ったものしか知らないのですけどー(汗)・・・クラシック音楽。
そういえば、ドビュッシーの「月の光」も富田勲さんの演奏で初めてじっくり聞きました(富田勲さんの場合は、現代音楽、でしょうか)。

「展覧会の絵」は、以前に他のスレッドにも書いたような気がしますが、
EL&Pのアルバムで出会ったようなもので(「くるみわり人形」は前から聞いていましたが)、原曲を聞いたのは、それよりも後でした。
あのアルバムは、アルバムカバーアートまでしっかり「展覧会の絵」をやっていましたね。

[29] はるか 2004/06/15 16:13

>>27
デオダードの「ツァラトゥストラはかく語りき」も流行りましたねー

[30] N700 2004/06/18 11:25

>>1

ビートルズの「サージェント・ペッパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」は
コンセプト・アルバムを説明する場合、これが元祖としてしばしば名前が上がります。
歌詞の印刷はあるものの、ストーリーは明解に把握できるとは言えません。
このアルバムは、映画化されるべきだった。
「イエロー・サブマリン」のようなアニメーションでは評価がどうなったかは分かりませんが。

>>28

富田勲「月の光」は、映画「夜叉ヶ池」(1979、坂東玉三郎主演)で使われたサウンドトラック盤とも言える。
先にこのアルバムが世に出ていて、映画製作に当ってこのアルバムからの曲を使用という順序になった点では
マイク・オールドフィールド「チューブラー・ベルズ」と映画「エクソシスト」の関係に似ています。

[31] はるか 2004/06/19 01:41

>>26
"YESSONGS"(1973)でしょうか。
一曲目がストラビンスキーの「火の鳥」で、次の曲が「シベリアン・カートゥル」。
YESSONGSは、当時としてはめずらしいLP3枚組のライブアルバムですが、曲は1972年のツアーの中からの抜粋。
スタジオバージョンではないライブのベストアルバムという感じですね。

>>30
「サージェント・ペパーズ」の頃は、メンバー4人とブライアン・エプスタイン、いろいろな転換期で、映画の制作までっていうのは、むずかしかったんじゃないでしょうかノでも、実現してたら、おもしろそうですね。
「ペパーズ」は、アルバム全体を架空のバンドの架空のショウに見立てて創る、っていうコンセプトだったような気がします(っていうか、それ以前にはなかった曲調やSEが多いっていうことですね)。

[32] ナガフキン 2004/06/21 13:00

>>30
「サージェント・ペパーズ」はかってビートルズ側から首にされたロバートスティグッドが78年にビージーズとピーターフランプトンを主演に映画化しております。

[33] マルチオーディオ 2004/06/22 04:08

無人島に持っていく10枚っていうスレッドに書き込んだのは以下の10枚でした。
ピーターガブリエル So
ピンクフロイド おせっかい
加藤和彦 パパヘンミングウェイ
細野晴臣 はらいそ
ムーンライダース アマチュアアカデミー
ストラビンスキー 春の祭典
ビートルズ ラバーソウル
キースジャレット 生と死の幻想
坂本龍一 千のナイフ
フランキーバリー 君の瞳に恋してる
>>29
デオダートは昨年の夏よく聞きました。ラプソディーインブルーとかね!
フュージョンって言葉が生まれる以前、クロスオーバーっていうカテゴリーの中で
ボブジェームスやCTIオールスターズではげ山の一夜なんてでてましたね!確か、火の鳥も
あったような気がします。イエスソングスの火の鳥、小沢征爾指揮ボストンフィルって表記
されていたような?さがしたんですけど、このレコードはみつからなかった記憶があります。
ちょっとプログレから離れちゃうんですが、コンセプトアルバムってことで、レコードの時代
A面B面にそれぞれ名前がついているものがありました。ムーンライダースの火の玉ボーイ 
A面はCityBoySide B面はHarborBoySide もちろん言葉のとおりに曲がならんでいます。
南佳孝の摩天楼のヒロイン A面はHEROSide B面はHeroineSide こういう感じのコンセプト
アルバムっていうのは、どうでしょう?

[34] はるか 2004/06/22 10:18

A面B面にそれぞれで別のコンセプトっていうのでは、わたしは佐野元春さんの初期のアルバムで初めてお目にかかりました。
"No Damag"(1983) 、A面がBoy's Life Side、B面がGirl's Life Side。まぁこれはそれ以前の佐野元春さんの3枚のアルバムの曲を使って再構成したベストアルバムなので、最近の例だとピンク・フロイドの"ECHOES〜啓示"と似たようなモンです(苦笑)。
A面B面で別のコンセプト、先駆者としてはムーンライダースの"火の玉ボーイ"(1976)だったのかな・・・?
LP時代だからこうゆう企画が出来たんですよね。
(今思えば、片面で20〜25分くらいというのは、一気に聞くのにもちょうどいい長さでもあったと思いますぅ)

[35] はるか 2004/06/22 10:19

わたし的には、なんとなくB面に好きな曲があるっていうケースが多いのですが、ビートルズの場合、「アビィロード」なんかはモロそれだし、「ホワイトアルバム」だとside-C(side-3) になります。
「サージェント・ペパーズ」はちょっと例外でA面のほうが好きですけどね(ナガフキンさんがおっしゃる78年の映画はわたし見そびれちゃったです〜曲だけが使用されてストーリィはアルバムの方とは関係ないって聞いたもので…(^_^;))
ホワイトアルバムは、メンバーがTheWhoみたいなハードロックナンバーをやりたかったとかのお話をどこかで読んだ覚えがあります(68年だからZEPはデビューしたばかりっていう時期で対象になってなかったのでしょう)。
C面はハードロック系いちばん多いですよね。D面には、 Revolutionの1と9があって、アヴァンギャルドとか言われました。
ホワイトアルバムは、A,B,C,D面それぞれで、一応コンセプトみたいなのを意識した構成だったんじゃないかなぁって気がします。A面は楽しく前向きな感じがするけど、B面はなんとなくプライベートっぽいこと歌ってる感じがします。

[36] ナガフキン 2004/06/22 12:55

>>35
ビートルズに関して意見させていただきますと、
まず今では一般的に「サージェント・ペパーズ」は確かに後のアーティストに与えた影響ははかり知れない金字塔ではありましょうが、楽曲だけを見れば決してコンセプトアルバムでもないし、その前のアルバムや、「ホワイトアルバム」に比べて質的に劣るのではという見解が多いですね。
そして彼らはペパーズの第2段を作らなかった(作れなかった?)。逆に自分たち個々のルーツ回帰の方向に走った。
アビーロードのB面も誰にも真似できない編集能力を発揮したすばらしい傑作ではありますが、コンセプトアルバムではないでしょうね。
個人的な結論として、彼らは後期にはレコーディング・グループに徹しましたが、目指した作品は決して1枚のトータルアルバムではなく、永遠不滅の「1曲」であったということです。
最後まで彼らは「ポップグループ」でありつづけたんだと思います。

[37] ナガフキン 2004/06/22 13:08

ビートルズは「サージェント・ペパーズ」の初期段階で「故郷のリーバプール」を題材にしたアルバムを作ろうとしたことは有名ですね。
そこに入る曲はまず「ストロベリーズフォーエヴァー」、「ペニーレーン」、「64歳になったら」、「アデイインザライフ」あたりでしょうか。
その意図で作られたらりっぱなコンセプトアルバムになっていたでしょうね。
もしかしたらその後すごいプログレッシブロックのグループになってたりして。(ありえませんが)

その頃「ペットサウンズ」を発表したビーチボーズもここで語られるべきグループだと思います。

>>33  ピーターガブリエル So ・・渋いですねえ! 私もだーい好きなLPです。

[38] ナガフキン 2004/06/22 13:54

半分冗談ですがビートルズの1番コンセプチュアルなアルバムは「please please me」だと思ってます。
実にトータル性があるんですよね、あの場末のライブ感覚は。

[39] マルチオーディオ 2004/06/23 03:37

プログレからちょっと外れちゃうんですけど、コンセプトアルバムといえば、
Van Dyke Parksが自分の中では外せません。ソングサイクルは正直いって当時、
何度か聞いて、しまいこんでしまった1枚なんですが、Discover Americaは
カリプソの著作権の問題を含め、リトルフィート、アラントゥーサンの曲と
カリプソ、ジャケットのデザイン、2台のバスの行き先がトリニダットとハリウッド
ウーーン!うまく言い表せませんが、??
ナガフキンさんはブライアンウィルソンつながりでVan Dyke Parksはおすきではないのかな?

[40] はるか 2004/06/23 10:41

先にレスしちゃいますがスミマセン、ブライアン・ウィルソンは聞いていないのでナガフキンさんお願いしますm(_ _)m(^_^;)
ビートルズの「ラバー・ソウル」と「サージェント・ペッパーズ」の間ぐらいに、「ペットサウンズ」というアルバムが出たというのは最近知りましたが…
>>39
映画にもなった<ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ>byライ・クーダーの、カリプソ版…?…ちょっとちがうか(^_^;)でもこのアルバムで国籍トリニダード・トバゴのミュージシャンに印税が入るように会社が作られたところは似てると思います。
<ブエナ・ビスタ>の流行った頃(5〜6年前)、バスのジャケットのこれを聞いたことあります。ヴァン・ダイク・パークスは名前だけは知ってたけど曲名記憶になくて、カリプソじゃなくオリエンタルな感じのを覚えてますがかなり前のアルバムに入ってるものだと思います。

ジャケットですが、左のバスは行き先がトリニダード(A面)って文字が出ていて、右は行き先がハリウッドって出ているの。
曲の順番が、ロサンゼルス→→→トリニダード・トバゴ、トリニダード→→→ロスという感じになっていて、行ったり来たりですね。
ミュージシャンの気持ちを歌ったナンバーが多いです。歌詞にはビング・クロスビーとミルス・ブラザースが何度かアメリカの代表っぽく出て来ますし、Discover Americaは、トリニダードの音楽から見たアメリカの音楽再発見という意味なのかな。
Van Dyke Parks "Discover America"(1972)
 16曲の歌詞とジャケット
http://www.songcycler.de/music/lydiscover.html
 和訳サイトによる対訳(…笑)
http://www.excite.co.jp/world/english/web/body/?wb_url=http%3A%2F%2Fwww.songcycler.de%2Fmusic%2Flydiscover.html&submit=%83E%83F%83u%83y%81%5B%83W%96%7C%96%F3&wb_lp=ENJA&wb_dis=3&wb_co=excitejapan

[41] ナガフキン 2004/06/25 14:00

>>39
申し訳ありませんが、Van Dyke Parks に関しては「ペットサウンズ」に続く幻のコンセプトアルバム「スマイル」の共作者(作詞者)ということ以外ではあまり知りません。作品聴いたこともないんです。
ごめんなさい。

>>40
その「ペットサウンズ」に関しては世界中のメディアで「ロック界最高のコンセプト・アルバム」と、賞賛の辞が語られれていますので私が言うことはまったくないんです。(泣)
ビートルズの「ペパーズ」の場合は賛否両論あるんですが、これは否定的な論評が皆無なんですね。
ですから詳しくは書店でって言うのが正直な私の気持ちです。

ただ2点だけ言うと、まず1年前発表の「TODAY」のアルバムのB面は通してコンセプトをもった美しい作品群でした。これが「ペットサウンズ」の原点ですね。
次に、私はアナログ盤を持ってるんですけど、「モノラル」、「擬似ステレオ」、「(近年限定で発売された)リアルステレオ」の3種類のミックスを聴いてます。
(ブライアンの意向により発売当初からずっとステレオミックスはされませんでした)
その中で個人的結構気に入ってるのは「擬似ステレオ」です。グッシャ!ギンギン!グングン!って感じがすきなんです。

[42] はるか 2004/06/25 14:37

>>41
今度、本をさがしてみようと思いますー。でも、どういったところから「ペットサウンズ」っていうネーミングになったのか気になるです(笑)

[43] ナガフキン 2004/06/25 14:58

メンバーのマイク・ラブが「こんな音楽のくず、ペットに聴かせるぐらいがお似合いさ。」と言ったことから自虐的に付けられたと聞いてます。
最後に、このビーチボーイズがなぜ(特に日本では)あのビーチボーズなのか。

(1) 音楽的に天才的能力を持っていたのはブライアン一人だけ。ビートルズは少なくとも二人天才がいてグループの結束力は最高。
   逆に彼らはメンバー(マイク・ラブ)同士いがみ合い。孤独な芸術家は自らの首をしめて窒息。
(2) 音楽の志向がフィルスペクター一筋に凝り固まって、ビートルズのようなコンビニ的品揃えができず、音楽的な進歩・広がりがなかった。
(3) レコード会社の思慮のなさ。(売上第一主義ゆえにライブ至上主義、徹底的にダサいジャケ、健康的で脳天気なアメリカンサーファーのイメージを頑固に踏襲、)

[44] はるか 2004/06/25 15:14

「ペパーズ」には、犬に聞こえるヘルツの音がはいっているというのを、ふと思いだしました・・・

[45] ナガフキン 2004/06/25 15:40

インナーグルーヴという最後の繰り返しの前、「a day in the life」の後、5秒ぐらいかなー。
シューって言う音が入ってますわね。犬だけに・・って話だけど僕も聞こえるけど・・・。 

[46] ナガフキン 2004/06/25 16:06

↑ これ、高校時代に家のペットの犬の前で聞かせた事あるんですよ。
でもぜんぜん無反応。聞き耳も立てへんかった。
家の犬が(マルチーズ)がアホやったんか、人には聞こえへんけど自然界には普通にある音だったんかはわかりませんが・・。

[47] はるか 2004/06/25 21:39

コンセプトアルバムは、もしかしたらいろいろな経験をして自分自身を見つめて大人になってから作れるものなのかもしれないですね。
(ブライアン・ウイルソンも、周囲との闘いをやるのと同時に自分自身とも闘っていたんじゃないかなと想像します…)

これもビートルズ関係ですが、
たとえば、ジョン&ヨーコの「ダブル・ファンタジー」。
テーマは、男女の会話とか夫婦の会話とかも言われていましたが、どのくらい会話って感じがするかどうかは、聞く人によって感じ方は一様ではないと思います。
でも、曲の順番が、ジョン作、ヨーコ作が交互になってるし、順番崩して聞くにはもったいないですよね。

ジョンとヨーコさんの場合、二人の曲が交じってるというのでは、"Some Time In New York City" (1972 June)というアルバムもあるけど、
http://globalia.net/donlope/fz/notes/some_time_in_new_york_city.html
ジャケットは、ジェスロ・タルの "Thick As A Brick" (1972 March)と似てますね。
http://images.amazon.com/images/P/B00000AOUD.01.LZZZZZZZ.jpg
>>9 で、マルチオーデォさんがコメントなさってたジャケットです( >>10で貼ったURLは引っ越したらしいので、見たことない方は、こちらの画像で見て下さいね。)

[48] はるか 2004/06/25 21:44

ジェスロ・タルのは当世流行りのコンセプトアルバムへのカウンター的にやったとかジョークだとかの評価もあるようですが、むかし聞いたころはそんなことも考えずに軽いジャズっぽいサウンドが心地よくて。まぁ、ちがいが分かるほど広く聞いてなかったってコトですねわたし(笑)

トータルアルバムとかコンセプトアルバムって、小説の主人公っていうのもありますが、自分をネタにしてるケースが、いちばん誠実なのかな。もちろん、イアン・アンダーソンだって8歳の詩人のジェラルドは自分の分身でしょうし、リック・ウェイクマンだってサウンドで私的な詩心や詩情を表現してきたと思います。

[49] マルチオーディオ 2004/06/27 08:29

>>43
日本での状況ってわかりますし、自分も海男なんで20代では夏の必至アイテムでした。
音楽的に、やはりつっこんで聞かなかったのは反省してます。
イアンアンダーソンは、ジャズフルート奏者のローランドカークに傾倒していたので、
ジャズっぽい感じはありますね!ジェスロタルってライブが面白いらしんですが、
見た方いらっしゃいますかね!開演時間をすぎても誰もでてこず、暗いステージに
トレンチコートを着た男たちが歩き回って、寸劇のあとにライブが始まる??
なんて記事を読んだ覚えがあります。

[50] はるか 2004/07/01 19:30

 
スコットランド出身のシンガーソングライター、アル・スチュアート(1945.9.5〜)の、代表作二枚。
■トラッドフォークやソフトなブリティッシュロックをやってた頃の『オレンジ』 (1972)
 http://alstewart.famousfolk.com/images/orangbig.jpg
  Photography: Marcus Keef
■ AOR系のポップスになっていく『イヤー・オブ・ザ・キャット』 (1976)
 http://tralfaz-archives.com/coverart/S/stewart_cat.html
  Sleeve Design: Hipgnosis - Colin Edge Back Cover Photo: Rob Brimson
これらのアルバムジャケットでは、サウンドの変化に伴って、アル・スチュワートの写真のファッションも変わっていくところは、ちょっとしみじみします(ダッフルコートから、ノーネクタイのスーツ)。
わたし的にはどちらも大好きですが、最初に聞いたのが『オレンジ』なので、思い入れはこっちかな…。

『オレンジ』では、リック・ウェイクマンがピアノとオルガンで参加していますが、聞いた当時はあまりプログレ系には関心がなかったので、だいぶ後になってから気づきました(笑)。
ギターのインスト「Once an Orange, Always an Orange」がとても好きでした。
それと、アルバムの最後に収録されている、6分30秒くらいの長い曲で「5月4日の夜」というのがあります。パーティに連れていった彼女が他の男性に心を奪われていくというストーリィを、たたみかけるようなギターで切々と訴える失恋ソング。
 リリック「 Night of the 4th of May」 http://rylibweb.man.ac.uk/data1/sy/jch/alwords/als39.htm
イギリスらしい哀愁と翳りが入ってギターが泣くので、歌詞の内容は全然ちがうけどパープルの「チャイルド・イン・タイム」やエアロスミスの「ドリーム・オン」と同じくらい胸が痛くなりました。

男性の歌うロストラブというのは、けっこう痛く刺さってきます。その昔「わたしは自由に生きたいの、束縛しないで」とか「本も音楽も大人っぽいのが好きなの、あなたとは趣味が合わないわ」などと言って、ボーイフレンドとバイバイしたりお友達づきあいのお申し込みをお断りしたりっていうのがあったもので(苦笑)。
まぁ、若さというのは時に傲慢というか背伸びしがちというか、家族が男ばかりの環境で甘やかされて育ったから遠慮がなかったかもしれないし、悪かったなぁもうちょっと優しい言い方や態度で伝えられたらよかったなって思いますよ、今ならね。
(大瀧詠一さんの「ア・ロング・バケーション」の失恋ソングにもそういう印象を持ったものでした…サウンドの方で訴えるものが強いと、歌詞も、何倍ものインパクトで迫ってきますね)。

[51] はるか 2004/07/01 19:47

 
↑ もしリリックに行けない場合はコピーしてページ移動をお願いします
http://rylibweb.man.ac.uk/data1/sy/jch/alwords/als39.htm

[52] はるか 2004/07/01 19:49

 
女の子は母親になる予定があるから、同年代の男の子よりは早く大人になるのかもしれないです。
男の子は、ゆっくり大人になりたいんじゃないかなと思うことが時々あります。
大人になっても、どこかに少年っぽいところがあったり、少女っぽいところがあったりする、そういう大人はとても好きです。

「Pet Sounds」(1966) について…
ビーチボーイズには深刻な詩やバラードもあるということを初めて知りました。
アルバムの終わりの方に出てくる「Caroline,No / キャロライン・ノー」はそういう曲のひとつで、歌詞だけを辿ると、アル・スチュワートの歌う悲しい恋よりもかなり絶望感に満ちている感じ。
“君の長い髪はどこへ行ってしまったのか?”
“キャロライン、何故…”
あこがれた女の子が変わってしまったというロストラブソングだと思いますが、他の歌詞と併せて読み辿ってみると(たとえば色々なことを諦めてしまったような"I Just Wasn't Made For These Times")、自分自身の中でもとの形をなくしていく夢や憧れに向かって"Where""Why""no"をくりかえしているような気がします。

■BEACH BOYS「Pet Sounds」(1966)
  http://images-jp.amazon.com/images/P/B000066ACH.09.LZZZZZZZ.jpg
  「Caroline,No」を含むリリック
  http://www.cabinessence.net/lyrics/pet_sounds.html

[53] はるか 2004/07/01 19:50

「ペットサウンズ」は、歌詞よりもサウンドのほうが魅力的なアルバムかもしれません。詞はかなりシンプルです。
自転車のベルの音、心臓の鼓動のように響くベースの音、犬の鳴き声などのエフェクト的な部分が色々出てくるし、たぶんモノラルレコーディングでは再現しきれないほどのたくさんの楽器を使っているのが分かります。
ポール・マッカートニーがとても感動して、「サージェント・ペパーズ」にも大きな影響を与えたアルバムと言われているのも、サウンドによる心情や情景の表現に対してなのしょう。

歌詞は主にブライアン・ウィルソン自身を題材にしていると思いますが、そのあたりはジョン・レノンぽいかなぁとも思います(ジョンが自分自身と向きあう詩になるのはソロになってからのほうが多いかもしれませんが)。
「サージェント・ペパーズ」「ホワイトアルバム」の頃から、ジョンは「何を歌うか何を詩にするか」というポエット志向が強めになってきて、ポールは「どのように歌うか、どのように演奏するか」というメロディメーカー、プロデューサー志向になっていったと思います。そこにはブライアン・ウィルソンからの影響も大きかったのでしょう。

ブライアンは、1942年6月20日生れ、ポールは、1942年6月18日生れ。
お誕生日近かったんですね。
 

[54] ナガフキン 2004/07/02 11:02

>>52->>53
同感です。さすが聴く耳を持ってらっしゃる。

私は始めてこれを聴いたときはその良さがわからずがっかりした思い出があります。
でもたまにちょくちょく聴いているうちどんどん好きになっていったアルバムです。
全編徹底したラブソングのコンセプトアルバムですが聴くたびに新しい発見(サウンドも歌詞も)があって今でも飽きさせません。
ブライアンがモノラルミックスにこだわったのは、確か父親の暴力で片耳が聞こえなくなっていたのも原因とか。

今は亡きカールウィルソンの歌う「god only knows」は聖歌ですね。涙が出ます。
ご意見ありがとうございました。

[55] ナガフキン 2004/07/02 11:45

↑ さらに言わせていただきますと、この「ペットサウンズ」、ブライアンの意図するところではあの超名曲「good vibration」がメインで入る予定でしたし、インストの曲もちゃんとボーカル(もちろん歌詞も)がつく予定だったんですね。
ところがレコード会社が発売をあせってプレッシャーかけちゃったんで若干中途半端(スリープジョンBは収録予定なかった。だからちょっとアルバム中では違和感あり。)
ちゃんとしたもんが出来上がってたらどうだったか、ほんとに悔しい思いでいっぱいです。

次のアルバムはもっと壮大(アメリカの歴史と影)なテーマを掲げたんでしたが、結局だめでしたね。
その断片はその後のアルバムやアンソロジー、ブートでかなり聞けますが、「凄い」の一言。
でもこれをちゃんとまとめるのは不可能だったんでしょう。だって作ってるのブライアンたった一人だけなんですよ。(プロデュースも彼一人)

[56] はるか 2004/07/02 14:47

つたない感想でキョウシュクしますー(^_^;)
ビーチボーイズって、カーペンターズの「Now and Then」のB面のカバーバージョンから知ったような感じでしたから、サーフサウンドのヒット曲しか知らずにいました(マルチオーディオさんみたいな海ってゆうのとはあまりエンのない、海なし県でそだってましたし…(笑))。
あと、あたまが文科系なので、どうも、歌詞を気にかけちゃうというのもありますね。
ともあれナガフキンさんのおかげで、わたしのビートルズの聞き方もちょっと変わるかもしれないです。

>>46
家には犬がいないので「サージェント・ペパーズ」やをうちの猫に聞かせたときは反応なしでした。
以前に3匹いたころ、スピーカーを天井に近い位置に置いていたのですが、「Good Morning...」の声にはみんなスピーカーの方に顔を向けるということをしてました。
でも、PCの警告音用の猫の鳴き声には反応しませんでした。
本物との聞き分けができるのですね(笑)
(そういえばむかし文鳥と暮らしてた友達がピンクフロイドの「サイラスマイナー」の最初の鳥の声に反応すると言っていたわ…)

[57] ナガフキン 2004/07/02 15:03

>>56
やっぱみんな考えることは一緒でアホなことやってるんだなー、暇やねえ(爆笑)。
世界で何千万人のアホがいたんだろう。
(それを本気でレコードに作ってる奴も暇やねえ)

[58] はるか 2004/07/03 10:08

だいぶ前に雑誌のアルバム評コーナーで、人間の声が最終的には最も高級な楽器って誰かが言ってましたが…
ミッシェル・ポルナレフのライブアルバムで「サマー・タイム」をペットで吹いてるようにプレイしていたことに対するものでした。

サウンドエフェクトというよりコラージュという感じですが「Revolution 9」はビートルズソングでいちばん長い曲ですよね…正統派のファンの方々にはどっちかというとあまり評判がいいほうじゃないみたいですが、抵抗あるのかなぁ…? たまに聞くといつも新鮮です。でも毎日聞いたらすぐ飽きるかも。

「コンセプト」ではないと思うのですが、最近気になるのは、ジェントルジャイアントのかなりのアルバムジャケットに登場していてトレードマークのような、あごひげのおじさん、です(苦笑) 彼がジェントルなジャイアントなのかなぁとか…

[59] ナガフキン 2004/07/03 12:44

>>58 「Revolution 9」
聴かしてもらう方としてはこれを愛聴するのはかなりしんどいですが、当の作ってる本人は楽しいでしょうね。
まったく個人的な道楽で作ったお遊びを堂々と公式に発表するなんて芸当はビートルズ、ジョンしか許されないような横着だね。
レコード会社も何にも言えない。それでも売れるんだから。(さすがにツーバージンは拒否されたみたいだけど)

[60] はるか 2004/07/03 20:54

>>59
「Revolution 9」の頃から(えーと、68年の終わり頃からですね)、"Two Virgins"〜"Wedding Album"の頃までは、とにかく「前衛的」と言われてましたが、1曲でLP片面とかやっていたのはある意味プログレ(苦笑)。まぁ演技ではない自然体の自己表現するアンダーグラウンドな演劇も流行ってた時代だったと思うし。

…その頃、後にプログレと呼ばれるバンドはどうしていたかって言うと。
YESはデビューしたばかりでポップス路線に近くて、クリムゾンはジャズのようなロックで「宮殿」デビュー、フロイドはサイケデリックやめて「神秘」でジャズロック方向へちょっと近寄って、ムーディーブルースはシンフォニック・ロックに転向した後でメロトロンで「夢幻」だったのか。
…70年代に入ってすぐの頃からですね、フロイドの「原子心母」が出て、ジェネシス「怪奇骨董音楽箱」、 ELP「タルカス」が出て、やっと出そろったという感じですね。

70年代のジョン・レノン、やっとアルバムのコンセプト再認識したんじゃないかという感じ。
プログレ四天王とか五大バンドの影響っていうんじゃなく、トータルアルバムというのが流行ってた頃だったのでしょうね。

[61] はるか 2004/07/03 20:57

↓ こうやって並べてみると、なんかしみじみ。新婚時代とちがって足が地についてる感じになってていいです。
あえてシングルも入れちゃうのは、Happy Xmasが好きだからです。わたしまだお子様で世間知らずだったし戦争っていうのはあまりぴんとこなくて(笑)。あと、どうしてヨーコさんが嫌われるのかも理解できなかったんです。まぁ後年になってアメリカの場合は太平洋戦争の名残で日本の場合はやっかみだったと見当がつきましたが。

11/12/70 LP John Lennon/Plastic Ono Band
12/03/71 7" Power To The People
08/10/71 LP Imagine
15/09/72 LP Some Time in New York City
??/10/72 7" Woman Is The Nigger Of The World
24/11/72 7" Happy Xmas (War Is Over)
16/11/73 LP Mind Games

[62] ナガフキン 2004/07/04 12:40

>>61 レノン'ズ コンセプト(テーマ)

 John Lennon/Plastic Ono Band : 疎外された愛(孤独あるが故に愛に飢える者)
 Imagine :心の愛と平和(戦争嫌悪と心の安らぎへの希求)
 Some Time in New York City :権力と差別に対する戦い(自由であることのこだわり)
 Mind Games : 無政府的平和愛(はかない理想郷と現実とのギャップ、楽天的あきらめ)
Walls and Bridges 枯れた不毛の愛(人生のはかなさ、寂しさ、葛藤)
Rock'n Roll : 郷愁(ルーツ回帰、老い)
Double Fantasy : 円熟愛(家庭人的達観、本当の安らぎ)

[63] ナガフキン 2004/07/04 13:07

>>61 ヨーコさん
 以下、この辺はぜんぜんスレテーマに関係ないんでごく手短に意見だけ・・・。
ビートルズにとってレコーディング現場、スタジオは実に神聖な場所で門外不可侵なところ。
(星加ルミ子さんは奇跡的な例外ですが・・・)
そこに愛人のヨーコさんを連れてきたのはジョンのエゴそのもの。ヨーコさんには悪意も責任もない。
ポールが泣きたくなるのは当たり前じゃないかな。(ジョンの向こう張ってリンダを連れてきたのは子どもっぽい嫉妬心の表れかしら。)
東洋人に対する(ごく一般的な)西欧人の差別観が当時の彼らにあったかどうかは僕は推測も出来ません。

[64] はるか 2004/07/05 12:35

>>62
星加ルミ子さんはお仕事で同席させてもらったのでも例外だったのですね…
私事ですみませんですが、友達のバンドで雑用係してたことがあり、そこはリーダーの方針でメンバーはファンとの私的な交際禁止でした。
ビートルズの場合。一人がリーダーっていうより、レノン-マッカートニィがリーダーだったような…?
…1960年代末当時のビートルズの年齢は、20代中頃ですけど、リーダーじゃないけどみんなをまとめる役割だったエプスタインさんが亡くなってからは、各自がマイペースになっちゃったのかな。
(エプスタインさんがいなくなって落ち込むみんなを元気づけようとポールが企画したのが「マジカル・ミステリー・ツアー」の撮影旅行だったそうですが、その時期のポールってえらいと思う…)

[65] はるか 2004/07/05 12:37

> John Lennon/Plastic Ono Band : 疎外された愛(孤独あるが故に愛に飢える者)

このアルバムは、日本では「ジョンの魂」という邦題でしたね。
すごく私的な歌詞だけど、詩にこだわるようになったジョンがいるから好き(笑)。
ホワイトアルバムに「Julia」というジョンの作品がありますが、あの曲の延長上にあるんでしょうね。(逆に言えばホワイトアルバムがジョンのその後の方向を象徴する曲がそろってたとも言えると思いますが? まぁそれは4人全員にも当てはまりそうですけど)

わたし的には、このアルバムのテーマって「別居状態だった母親ジュリアへの愛と(ジョンが全てをさらけ出せる初めての女性)ヨーコさんへの愛」かなぁ。
お母さんから言ってほしかった言葉がフレーズになって所々にあるような気がします。

どの曲も好きですが、「God」はビートルズとのけじめつけるのにここまで言わなくたっていいじゃんという感じで詩がつらいですぅ。 どうしても必要ならせめてA面ラスト辺りに置いてほしかった。
アルバム内私的ベスト3は 「Love」「Isolation」「Mother」です。やっぱ詩で選んじゃうのですが、サウンドも含めて選んだらまた違ってくるのかしら?

[66] ナガフキン 2004/07/05 15:09

>>65
同感です。余分なものをそり落とした鬼気迫るサウンドと歌詞は正にコンセプトアルバムの傑作ではないでしょうか。
母への愛は死ぬまで彼のものすごく深いトラウマであったことは間違いないと思います。
(彼はいつも「僕は母を2度失った」言ってましたね・・両親が離婚後、おばの家に預けられてほったらかしにされたこと。目の前で事故死したこと。)

[67] はるか 2004/07/07 13:40

「John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)」リリック
http://www.bagism.com/lyrics/plastic-ono-band-lyrics.html
 Side A
Mother 5:33
Hold On  1:52
I Found Out 3:35
Working Class Hero  3:49
Isolation 2:51
 Side B
Remember 4:33
Love 3:21
Well Well Well 5:58
Look At Me 2:53
God 4:09
My Mummy's Dead 0:50

アルバム冒頭では教会のチャイムが鳴ります。
ナガフキンさんのおっしゃるように、これコンセプトアルバムの傑作なんですよね。
CDではボーナストラック2曲追加されてますが、わたしはLPで聞いたからMotherで始まってMummyで終わるところに意味があると言いたい(笑)。
「Mother」はジョンのプライマルスクリームなのでしょうたぶん(初めて聞いたころはそんなこと知らないで聞いていたけど)。5年に1回くらいじっくり聞き込んでいますが、意味がだいぶわかるようになったのは当時のジョンの年齢追い越してからでした(笑)
CD化されてからのブックレットの一部には「Mother」「God」の手書き原稿も載っていたのですね。和服姿のジョン写真と「Mother」手書き原稿の組みあわせ…シブイですー。
http://www.jpgr.co.uk/pcs7124.html

[68] ナガフキン 2004/07/07 14:35

60年代後期にビートルズは「基本的な楽器だけで」、「半ば一発取りの」コンセプトアルバムを作ろうとしました。(GET BACK)
図らずもそれを高度に実現したのはジョンとフィルスペクター、このソロアルバムだったんですね。皮肉としか言いようがないです。

[69] ナガフキン 2004/07/07 14:45

>>67  プライマルスクリーム
それは単に叫び狂う歌い方だけの問題じゃなくて、言葉も知らない幼子が全身全霊で訴えかける精神の発散状態みたいなものを指すのでしょうか。
その意味ではこのアルバムはロックにおける唯一のプライマルスクリームをコンセプトとして音楽的に具現した代物なんでしょう。そう思います。

[70] ナガフキン 2004/07/07 15:04

スレに関係ないまったくの余談ですが、昔、僕の女性の友達が軽井沢でジョンとヨーコにあったんやて。
二人むちゃ仲良さそうに自転車こいでてて、ヨーコさん見て髪長ーくして「お化け」みたいでびっくりしたって言ってました。
おかげでジョンの方はよう覚えとらへんって。その辺いやな彼女のイメージですね。
今思いついた余談です。

[71] はるか 2004/07/08 13:52

「戦うより愛し合いましょう」と訴える活動でちょっとあたまが疲れてきた、プラス、「ビートルズでは(ポールとは)もう何もできることがなくなったんだな」といった実感と寂しさが深まった、そんな感じだったと思うのです、1970年代始めのジョン。30歳間近。
ジョンが体験したアーサー・ヤノフ博士のプライマル・セラピーは、「小さい頃の記憶をさかのぼってみましょう、小さい頃に声を大にして訴えられなかったコト、それが大元の原因だから叫んで出しちゃいましょう、現在の心の苦痛が軽くなる近道ですよ」っていうもの。

小さい頃一緒に暮らせなかったお母さんに言いたかったジョンの思いは、そのまんま、70年の12月に出たアルバムの「Mother」の歌詞に影響してる…。
母さんサヨナラと言いきったのに最後には母さん行かないでと引っ繰り返す…。
後の方のが重要なんだけど、
「まぁ、そういうアンビバレンツもひっくるめて、あなたらしさなのよ、そういうあなたが大好きよ」って言ってくれた母親がわりの存在が、ヨーコさんだったわけね(っていうかジョンがタイミング的に言ってほしいときに言ってくれたから特別になっちゃったんでしょうね)。

[72] はるか 2004/07/08 13:54

70年代後半にはヨーコさんのお母様の別荘がある軽井沢へよくお忍び滞在なさってたそうですが、ジョンにとっては日本って第二の母国なのでしょうね。
でも、シンシアさんも、ビートルズが一番いそがしかった時期を支えたし子育てりっぱにやったと思います(ジュリアンが15歳になるまで再婚しなかったのですね)。

ジュリアンが7歳くらいの頃かな、両親の離婚で寂しがってるジュリアンをはげますつもりで、ポールが「ヘイ・ジュード」作ったと言われてますね。あの曲も7分という異例の長さ。レバタラはよくないけどm(_ _)m当時のポールがもうちょっとヒマだったら、ジュリアンに関するコンセプトアルバムもできていたのかな…「Lucy in the Sky」も含めたりして。
ポール、ジュリアンのソロデビュー後も、けっこうバックアップしてたけど、ヨーコさんも一時期ジュリアンの生活費の面倒見ていたとか…。
ヨーコさんは人生経験豊富な方みたい。ジョンと出会う前は周囲の反対押しきって前衛芸術家になった人だし前の旦那様との子供のことで苦労なんかもしてるしね。

[73] はるか 2004/07/08 13:55

さて、ジュリアン・レノンですが。
かれのアルバムデビューは、『ヴァロッテ』(1984年。セントラルパークにヨーコ作の「ストロベリー・フィールズ」という名前のメモリアルスペースができた年)ですが、レコードデビューは、その10年前、ジュリアン11才の時、ジョンのアルバム『Walls and Bridges / 心の壁 愛の橋』なんですね。ジョンのオリジナル曲じゃないけど「Ya Ya」でパタパタとドラム叩いてます(笑)
『Walls and Bridges』は、
>>62 枯れた不毛の愛(人生のはかなさ、寂しさ、葛藤)……
ジョンが孤軍奮闘した時期のですが、コンセプトテーマがこうだし、アレンジがイマイチとかで好き嫌いが分かれちゃうかなぁ…?

[74] ナガフキン 2004/07/08 16:10

小野洋子の伝記本出ないかしら。
安田財閥直系の超お嬢様がいかに今に至ったか、同じ日本人として非常に興味のあるところです。
お父様が銀行員の(創始者系)エリートでやっぱりジョンと同じように寂しい子ども時代をすごしたのかなあ。
ジョンもビートルの中ではかなり裕福ではあったみたいだし・・。

「プライマル・(スクリームでなく)セラピー」と正確に言われたのはさすがはるかさんですね。

でもこんなスレテーマから外れたような話してていいんかしら・・。

[75] ナガフキン 2004/07/08 16:32

>>74 少し訂正します。
小野洋子さんのお母様が安田財閥の直系で、お父様は興銀の総裁だった父を持つ銀行家一族の方でした。

[76] はるか 2004/07/09 13:54

>>74
正しいかどうかは詳しいこと知りませんのです(笑)ただ、どんなトラウマでも一生ついてくるオトモダチみたいなもんでしょうし、要はそれでもいいよって云ってくれる人に出会えればよいのでは?

このスレッドは、コンセプトアルバムですよね(笑) わたしも、コンセプトを理解する手がかりということで考えていますし、お許しいただけるとうれしいのですが…ナガフキンさんのお話からもいろんなこと連想できておもしろいですが、いかがでしょうか?

[77] はるか 2004/07/09 13:56

MTV.comのヨーコさんの略歴サマリー等をもとにして、ジョンと出逢うまでの年表作ってみました。
お父さんとは離れて暮らす時期が長くて、お母さんは社交界のおつきあいがいそがしく、やや孤独な少女時代だったようです。

1933年  昭和8年 小野家の長女として東京で生まれる(数週間前に父は転勤でサンフランシスコへ移住)
1935年  2歳 母と共に渡米、サンフランの父のところへ移住
1937年  4歳 日中戦争を契機に日米関係が緊迫してきたため、母と共に一時帰国。ピアノや声楽を習い始める。
1939年  6歳 学習院初等科入学。太平洋戦争開始。
1940年  7歳 再び渡米、父はニューヨークに転勤。NY州ロングアイランドの小学校へ通う(リバプールでは、ドイツ軍空襲の最中にジョン・レノン誕生)
1941年  8歳 日米の戦争が激化したため、また日本へ戻る(米国では人種差別の対象になり、日本では帰国子女なので異端視されるという立場)
1945年 12歳 太平洋戦争終結。だけどその前には、東京大空襲(その時の恐怖が後年の反戦運動にも反映)。疎開先では農家から食料を分けてもらうきびしい生活。
 食べるものがないとき、ヨーコさんは弟と二人で「ご馳走」を想像しておなかが一杯になったような充足感を得ていたということです。そんな体験がもとになって「想像」することが心を満たし世界を変える事につながるというヨーコさんの思想を具体化したのが、1964年に発行される「詩集・グレープフルーツ」。
 後にその詩集を読んだジョンが「想像しなさい」というフレーズにいたく共感して出来たのが名曲「イマジン」。

以上、>>62  Imagine :心の愛と平和(戦争嫌悪と心の安らぎへの希求)
について、でした(笑)

[78] ナガフキン 2004/07/09 14:05

名曲「イマジン」。 ・・と小野洋子さんの関わりについて、英誌に出た記事を元にしたある論評にいたく感動しました。
下に紹介しておきます。
http://writer.gozans.com/writer/437/137.html

[79] ナガフキン 2004/07/09 14:24

そもそもコンセプトアルバムとは?

まず「アルバム」という言葉は、もともとシングル盤を(今で言うBOX形式にして)何枚か集めてフォトアルバムのように1冊の本のようにして発売したのが語源とか。
だからもともとLPはシングルの寄せ集め、ヒット曲のベスト盤が始まりの形。

と言うことは1枚のアルバムを作ろうと思って作った作品は実はすべてコンセプトアルバムだなんて極論も出来ますね。

[80] ナガフキン 2004/07/09 14:27

アルバムの中にシングルヒットを入れるのをかたくなに拒否して、アルバムを独立した「作品」としてとらえた初めてのポップグループは「ビートルズ」でした。

[81] ナガフキン 2004/07/09 14:35

おそらくばらばらだったアルバムを1枚の大きなLP(約40分)として発展させたのは、1作品を通して聴きたいと言うクラッシクファンの切実なニーズがあったからなんでしょう。

[82] はるか 2004/07/10 13:03

ヨーコさんの続きです。

1952年 19歳 
 学習院大学哲学科に入学(中等科から復学していました)
1953年 20歳 
 父の転勤を機に、三度目の渡米、NY州のサラ・ローレンス大学へ入学、作曲と詩を学び始める
 (家はNYシティの北部にあるスカースデイル市。リンダ・マッカートニーの生まれ故郷)。
1956年 23歳 
 大学をドロップアウト、(両親の反対を押しきって)ジュリアード音楽院の留学生で作曲家の一柳慧(一柳俊)と結婚、マンハッタンへ移住
(…ビート二ク詩人の台頭する時代で、強く影響を受けた為。グリニッジビレッジのジャズの店に入り浸ってポエトリーリーディングを聞き、自宅のロフトを仲間たちに開放してパーティやイベントやって、生活費がなくなると近所の中学校で日本の書画や歌を教えていたことも…)。
1960年 27歳 
 前衛作曲家ジョン・ケージのグループ「フルクサス」に参加。

[83] はるか 2004/07/10 13:04

ジョン・ケージのグループ「フルクサス」ってどんなことやってたのかなぁって調べてみたら、ヨーコさんが加わった頃って「雑音」の音楽性に注目していたのでした。
ラジオの雑音、フライパンで卵を焼く音、水の泡のブクブク、鉛筆で書いた時に出るガリガリなどを、作曲作品に取り込んでいたようです。
あと、ピアノの弦の上に消しゴムなどを乗せてわざと音をおかしくした"Prepared Piano"。
4分33秒ピアノの前に沈黙のまま座り続ける(決して弾かない)という、ただそれだけの曲も。
……
ここいらへんは、どっかで似たようなのがあったなぁって思い起こしてみたら、ピンク・フロイド。
そう、ピンク・フロイドが「狂気」の後に、楽器を使わないという実験曲でいくつか録音もしたのにそれっきり陽の目を見てない(聞く術もない)「ハウスホールド・オブジェクツ」。
曲名を見ると、それなりにおもしろそうなんですけどねー

・Window
・Reading The Paper In The Bath Of A Sunday(日曜はお風呂で新聞を読む?)
・Steam Iron Vs. The Kettle(アイロンとヤカンのたたかい?)
・Comfortably Crumb(快適にパンくず?)

まぁそれと近いのは、この間フロイドのスレッドで出て来た、アランのサイケデリックな朝食…なんですけどね。
フロイドの場合は、どっから始まったアイデアなのかは分かりませんが・・・
今さらですけど、フロイドって、コンセプトアルバムというかトータルアルバムになるのは「狂気」(1973)以降。プログレバンドとしては早くからやってたというわけでもないですね。
ただ、73年頃から、プログレでコンセプトアルバムというのがすごくふえたというのはありそうです。

[84] はるか 2004/07/10 13:23

>>81
LPの開発は、1944年頃からアメリカで始まって、実用化したのは1948年からだそうです。
LPの片面20何分というのは、指揮者のフルトヴェングラー、カラヤンあたりの意向がからんだらしいです。

ジャズの方では、戦争の景気付けにもなってたビッグバンドが終戦で需要がちっと低下して、50年代あたりから少人数のバンドが台頭してきて長い曲がふえますから、LP登場はいいタイミングだったのかな?
(ある意味LPが実用化したからジャズに長い曲がふえたというのもあるかも)

60年代までは、ポップスやロックのミュージシャンがLPを出すというのは、その人またはそのグループのシングルヒットの積み重ねがあってこそ可能だったこと。ある意味、LP=人気と実力の証しでもあったという感じ。
70年代以降は、新人がLPでデビューとかもふつうになっていたようですが、どこの国も経済が高度成長期でしたからそれで可能になったということなのかも(笑)。

[85] ナガフキン 2004/07/20 15:18

せっかく「LP=40分」と言う広大で自由なフィールドが与えられてるのに、なんでポップ(ロック)だけはあいも変わらず3分少々の曲を十数曲詰め込む作業をやんなきゃなんないの?
って疑問が起こるのも無理はない。そっからクラッシクやジャズにならってコンセプチュアルなロックの提言があったんだろう。

しかし何でポップソングって世界中決めたようにいまだ1曲3分前後なんだろ?  1分でもなく、10分でもない。
シングル全盛の時代ならわかるけど。 TVやラジオの関係あるんかしら?
人間の耳なら1分ぐらいの曲も小気味良いし、15分ぐらいのでも集中できると思うんだけど。

誰かこの長年の疑問に答えてください。

[86] はるか 2004/08/22 21:57

>>85
色々考えてみましたが、理由はやはり、TVやラジオ、昔ならジュークボックスも含みますが、シングルのレコードをかけるメディアの存在が大きいのでは…
1曲の長さをシングル盤の適量に合わせないと都合が悪かったんでしょうね。
番組の中でタイムテーブルを組むにしても、ある曲を他の曲と比べるにしても、長さが同じくらいだと何かと都合がいいとゆうか(笑) その慣習が今でも強く残っているという感じ。

歌の作り方で考えると、一番と二番(場合によっては三番以降もあるけど)で同じメロディをくりかえすという原則があるし、一番(ワンコーラス)の中身は、Aメロ・Bメロ・サビとか、A・A'・B・Cとかの、曲のフォームがある程度決まってくると思うのです。1分前後の短い曲だと、ワンコーラスだけとか、ツーコーラスまである場合は簡略なフォームになってるとかでしょう。10分以上の長い曲っていったら、たいていは間奏を長くとるかサビのリフレインを長くするかになってくるのでは…? 
曲が短いか長いかっていうのは、あまりいい例えじゃないかもしれませんが、スコッチをストレートで飲むか水割りで飲むか、あるいは、朝御飯をトーストだけにするかトースト以外にスープやサラダなども加えるか、というような、違いになるのかも…。

80年代には、7インチシングルの他に12インチシングルのエクステンド盤もけっこうありましたが、CD時代に入ってからは、同じ曲の、シングルバージョンとアルバムバージョンというような、使い分けもふえてるみたいですね。
日本のシングルCDには、カラオケバージョンというのもありますが、あれは賛否両論でしょうね(苦笑)。

ポップソングのご先祖様とも思える、20世紀前半に流行ったディキシー〜スゥイングのジャズは、ダンスミュージックでもありました。3分~4分というのが多かったように思います。フロアに出ていてもう1曲踊ろうかなって決めるのには適量の長さだったのかもしれませんね。

[87] とみ 2004/08/30 18:42

>>84
>LPの片面20何分というのは、

1つのテーマやコンセプトでまとめるのには程好い長さだと思えます。
レンタルレコードが登場した頃に洋楽聞きだしたんで色々と借りましたが、
LPは、A面B面で一区切りになるところが良かった。
CDは、曲の順番を勝手に変えて聞けるようにする必要があったのだろうか。
これは再生機の問題だけど。

>>33>>34
A面B面を意識したLPのハシリは
1975年のロッド・スチュワート「アトランティック・クロッシング」では?
A面を「ファスト・ハーフ」としてロックン・ロールナンバー、
B面を「スロー・ハーフ」としてバラッドナンバー。
ロッド・スチュワートは翌年の「ナイト・オン・ザ・タウン」では
逆にA面スローB面ファストにしてます。

[88] ナガフキン 2004/08/31 14:59

>>87 A面B面
あと、beatles は「abbey road」(69)で、
pink floyd は「原子心母」(70)あたりから、
queen も 「2nd」(74) でA面B面分けて意識しているような感じですね。

[89] ナガフキン 2004/08/31 15:14

シングル盤というメディアの物理的な制限と、ラジオ・TVの商業的な制限でもってやっぱり3分なんだろうね。
長い曲のプログレが流行したのもLPのメディアが一般的になったから当然の成り行きだったんだろうか。

後、ロックをプレーする側としてはどうなんだろう。
ジャズと違って自由奔放な即興は許されないから3分程度がパートをしっかりプレーするのに限界的な時間なんだろうか。
キングクリムゾンのようなアドリブを得意とするグループは曲が長い。(たまに退屈)

結論として、長いポピュラーの世界でこの「3分」こそが作り手、売り手、聞き手にとって、何もかもを程よく満足させる時間なんだろう。

[90] ナガフキン 2004/08/31 15:27

このCD時代で、きっと70分をフルに生かしたロックの大傑作が(日本のバンドでも)いつか話題なるものと信じます。
(もう出てるのかな? どなたかそんなアルバムがあったら教えてください)

[91] はるか 2004/08/31 21:16

>>87

> CDは、曲の順番を勝手に変えて聞けるようにする必要があったのだろうか。
> これは再生機の問題だけど。

同感ですねー。
80年代の終わり頃、佐野元春さんが何かのインタビューで、CD時代の曲作りのことをお話していらして、順番をランダムに聞くケースも念頭においていくとかおっしゃってて、複雑な気分でした(苦笑)(その後佐野さんがヒップホップ系になってからはあまり聞かなくなっちゃったので、実際にどう作ったかは分かっていませんm(_ _)m)

> 1975年のロッド・スチュワート「アトランティック・クロッシング」では?
> A面を「ファスト・ハーフ」としてロックン・ロールナンバー、
> B面を「スロー・ハーフ」としてバラッドナンバー。
> ロッド・スチュワートは翌年の「ナイト・オン・ザ・タウン」では
> 逆にA面スローB面ファストにしてます。

このへんは、ピンク・フロイドの『原子心母』(1970)がA面で20分以上の1曲でB面でフォークロック小品集、その次の『おせっかい』(1971)でA面フォークロック小品集B面20分以上の1曲ってなったのとなんか似てますね。
>>33でマルチオーディオさんが書いてらっしゃるムーンライダースの『火の玉ボーイ』は1976年だから、ロッドスチュアートのそのへんも念頭に置いていたかも)。

[92] はるか 2004/08/31 21:30

>>88
> queen も 「2nd」(74) でA面B面分けて意識しているような感じですね。

あのアルバムは、A面がWhite SideでB面がBlack Side ですが、曲の中にも"White Qween"と"Black Qween"が出てくるし、白と黒、天使と悪魔、善と悪などの対照的なイメージで曲を揃えていたんですよね。
White Sideはブライアン・メイの作品(1曲だけロジャーのがある他は全部)、Black Sideはフレディ・マーキュリーの作品、という具合に、作者で分けてあるのもすごい・・・ちなみにBlack Side全体は一つの組曲になってます。

クイーンの初期のアルバムは、『 I 』 をツェッペリン(ハードロック系なので)、『 II 』 はYES(プログレっぽい様式美から)、『 III 』はビートルズ(ポップになってコーラスもある)という例え方をする人もいるようです。
『 IV オペラ座の夜 』で、やっとクイーンのサウンドになったというのですが、やはり「ボヘミアンラプソディー」が入ってるからでしょう。

『A Night at the Opera / オペラ座の夜』(1975)と、その次の『A Day at the Races / 華麗なるレース』(1976)は、アルバムタイトルとジャケットが、ふたつのアルバムで対になってるんですね。中身のほうはあまり関連性はない感じですけど、2枚のジャケットは白地と黒地にそれぞれ紋章入りというデザインで、『 QUEEN II 』の名残がある感じ。
この2枚はある意味クイーン完熟期で、ビートルズで言うと『リボルバー』『ラバーソウル』かなぁ。
その次の『世界に捧ぐ』で『Sgt.ペパーズ』っぽくクイーン最盛期の大ヒット、その後はジャズやディスコ風などリズム重視路線になった後またメロディ重視の路線に戻る・・・
(クイーンの持ち味はやはりコーラスやハーモニーを生かした緻密で華麗なロックサウンドですね)。

[93] はるか 2004/08/31 21:31

このあいだ久しぶりにジャズバーへ行ったら、ライブバンドが入っていて、ボサノヴァで知ってる曲ばかりだった割には、途中のアドリブらしいソロがだいぶ長くて、っていうか曲調がかなり替わっていて、その間、いま何の曲やってるんだっけ?って感じで元の曲名を忘れていました(苦笑)。
LP片面に相当する約20分でも、CDで70分でも、クリムゾンの「リザード」やフロイドの「原子心母」みたいな組曲か、「クレージー・ダイアモンド」みたいな幾つかのパートに分かれる構成だと、聞きやすいと思います。

[94] ナガフキン 2004/09/02 15:11

MikeOldfield なんかはA面パート1、B面パート2でアルバム丸ごと1曲でしたね。
今思えば画期的でしたね、彼の音楽は。ちゃんと(ジャズでもなくクラッシックでも無く)ロックしてましたもんね。

[95] はるか 2004/09/03 21:15

Mike Oldfield・・・
たくさんアルバム出していますが、やっぱり初期の三部作がいい感じ。
Tubular Bells (1973) Hergest Ridge (1974) Ommadawn (1975)

「三部作」っていわれるアルバムは、色んなアーティストにありそうですが、けっこうぜいたくなコンセプトなのでは?
ただし、最初から三部作っていう企画で作るケースはほとんどなくて、結果的にそう呼ばれることの方が多いと思いますけどね。

[96] ナガフキン 2004/09/04 08:42

>>95 「三部作」
pink floyd は「狂気」「炎」「アニマルズ」でしたっけ。
僕は、

(1)原子心母 − おせっかい − 狂気

(2)炎 − アニマルズ − ウォール(+ファイナルカット)

で三部作2回転としたい。

[97] はるか 2004/09/05 07:50

キング・クリムゾンにも、『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』で、ディシプリン三部作とか呼ばれるのがありますが・・・
わたし的には『宮殿』『ポセイドン』『リザード』までが、なんとなく文学的な三部作…

>>96
> (1)原子心母 − おせっかい − 狂気
序破急?
>(2)炎 − アニマルズ − ウォール(+ファイナルカット).
起承転結?

フロイドは、2部作の連続も多い感じ。片方のアウトテイクっぽいのが入ってボリュームからいって1.5部作か1.7部作という感じですけど(笑)
 『ウオール』+『ファイナル・カット』
 『神秘』+『モア』

『ナイス・ペア』は、童話作家・画家・ミュージシャンを兼業したシド・バレット物語の、前編、後編、って感じで、
歌詞の中に生活感のないフロイド2部作って言えそう。
アルバムジャケットは、『神秘』の表と、シド作の『パイパー』の裏で、ちょうどよかったんじゃないかと思います。

[98] シバ 2004/09/10 11:36

デヴィッド・ボウイベルリン三部作「ロウ」「ヒーローズ」「ロジャー」
リック・ウェイクマン文芸三部作「地底探検」「ヘンリー8世」「アーサー王」
タンジェリンドリーム「アルファ・ケンタウリ」「ツァイト」「アテム」
フィリップ・グラス「コヤニスカッツィ」「ポワカッツィ」「ナコイカッツィ」

EL&P 「トリロジー」はオペラの三部作をイメージしたタイトルだね。
一枚で決着がつくほうがいさぎよい。

[99] ナガフキン 2004/09/26 14:22

だいたい初めから3部作を作ろうなんて何年もかけてプロジェクトした例はないんじゃないかなあ。
結果的に後から見て作風が似てるんでマスコミが勝手にネーミングするんだろうね。

レッドゼッペリンとかピーターガブリエルの、�、�、�、・・という自信たっぷりのアルバムタイトルはかっこいいね。

[100] はるか 2004/09/26 19:01

>>99
同感ですー。

あと、デビューアルバムのタイトルが、そのバンドやミュージシャンの名前と同じになるケースもけっこうありますね。
はじめてのアルバムだけあって、全身で全力投球してるという感じで、中身も充実してるケースが多いと思います。

中には、二枚目でそれをやるケースもありますし(プログレ、ジャケットの名盤...Part.2[50-55]でご紹介いただいた、FREE 2nd "FREE")、ビートルズのようにソロ活動の準備段階の頃にそれをやるというめずらしいケースもありますね(通称ホワイトアルバムの"The Beatles")。

I, II, III... って続くのもそうですけど、作品=作者って感じ。
音楽はお仕事って言うんじゃなく生き方なんだなあって思えたりします。

[101] ナガフキン 2004/09/28 13:47

>>100  アルバムのタイトル=そのバンドやミュージシャンの名前
意外に大傑作がないところが笑えますね。大体2、3番目の傑作。ボブディランは最悪。

話は飛びますが、映画の世界でも、結果的に「○部作」というのはたくさんあるけど、初めから計画された作品てのはないんじゃないかな。
「ロードオブザリング」とか「ハリーポッター」はもともと本が先にあったわけですし。
「スターウォーズ」も1作目がこけたら恐らく2作目はなかった。
おそらくそれをビジネスとする音楽会社や映画会社がリスクを恐れて許さないという1面もあるかと思います。
とにかく目の前の利益を最大にすることが1番ですから。
将来的にはロックの分野でもきっと面白いプロジェクトがいろんな形で出てくると思いますが。

[102] はるか 2004/10/06 09:14

ちょっと前にオールディーズのほうのスレッドで、自作の小説を紹介してらっしゃる方がいらして、その小説のなかで出合ったせりふに、なんだか笑えました…でも鋭いかなーなんて思いました。
【ザ・ウォールはサージェント・ペッパーで、ファイナルカットがアビーロードだな】ってゆうのです。
 70年代のロック 日本〜プログレまで[213]
ビートルズの方は、フロイドみたいなトータル・アルバムとかコンセプト・アルバム=各曲でストーリィがつながるとか全曲の統一テーマがあるみたいなアルバムは、ほとんどなさそう。ですが、ペッパーズの最初の1/4くらいと、アビーロードの終わりの方1/4くらいは、SEのつなぎの所為もあるけど、音のストーリィって感じがします。

ロジャーが「狂気」のアルバムあたりから歌詞をかなり重要視したってことは、映画の「The Wall」の脚本もやってるくらいですからいまさら言うまでもないです(ちなみに最近ネット配信用に公開した新曲2つも音より歌詞重視、歌詞というよりストーリィですぅ。でもオペラ「Ca Ira」の方は音を主役にして本格的なクラシック組曲をやってるから、バランスはとれているのでしょう(^_^;))。
たしかポール・マッカートニィも、ソロになってからクラシック的な作品に熱心だった時期がありましたね。

ロジャー・ウォーターズをポール・マッカートニィと比べてみると、コンセプトアルバム関係でも色々とおもしろいことが見えてきそう。

[103] はるか 2004/10/06 09:16

すみませんちょっとスレ題からは閑話休題…
フロイドの4人の時期を、ビートルズの4人の才能や存在感にたとえるのは、ちと強引かなあとは思いますがm(_ _)m、
控えめでシャイな第3のソングライターってとこで、リック(リチャード)・ライト…ジョージ・ハリスン。
音楽以外にカーレースという別ジャンルでも独り立ちしててバンドの中では中立派ってとこで、ニック・メイスン…音楽以外に写真や俳優業もやって他の三人とはお互いのソロアルバムでも相互に顔を出し合ってる、リンゴ・スター。
ロジャーは、どっちかってゆうと芸術家肌で後年に進むほど文学志向になるところはジョン・レノンに通じるモンがあり、デイヴは、ポールみたいな根っからの音楽好きで最初から現在に至るまで演奏好きという感じ。ケイト・ブッシュをプロデュースした頃のデイヴは、メアリー・ホプキンを世に出したポールと重なってきます。
ディヴィッド・ギルモア…ポール・マッカートニィ、
ロジャー・ウォーターズ…ひとりでレノン-マッカートニィをやっていたと見るべきかしら。

[104] air 2004/12/04 18:36

ビートルズのコンセプトアルバムは「Sgt.Peppers」よりも「マジカル・ミステリー・ツアー」だと思いますが___

[105] air 2004/12/04 18:36

ビートルズのコンセプトアルバムは「Sgt.Peppers」よりも「マジカル・ミステリー・ツアー」だと思いますが___

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