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◆西武2―1ロッテ(26日・西武ドーム) 少し申し訳なさそうにお立ち台に上がった。菊池は今季初勝利も、左手中指にマメができて5回3安打1失点、89球で降板。「もっと長いイニングを投げたかったけど精いっぱいでした」。それでも気持ちのこもった投球を披露。6月3日に背負った今季のチーム最大借金「9」から今季初貯金、初の3位浮上に導いたレフティーに、温かい拍手が送られた。
自然と力が入ったためのアクシデントだった。母校・花巻東が岩手大会決勝で敗退。「ショックでした。日本一を間違いなく狙えるチーム。(大谷は)誰が見ても日本一の投手。甲子園を応援したかった。いろいろな思いを込めて頑張ろうと思った」
大人の雄星を見せつけた。この日は最速148キロの直球に、昨オフ覚えたカーブを多投して自己最多の6奪三振。「直球、スライダーだけでは厳しい。半信半疑だったけど使ってみたら振ってくれたしタイミングも外せた」。3回1死では清田をフォークで空振り三振。2軍でもめったに投げない変化球も駆使。3回に制球を乱して1失点したが『ニュー雄星』を見せつけた。
悩みは消えた。開幕ローテを争う3月。センバツを控えた後輩・大谷の話題になると「怪物の中の怪物。160キロ出ますよ。本当にすごいです」とため息をこぼした。3年前に怪物と呼ばれた男がフォーム、結果に悩むあまり、後輩をうらやましがったほど。それが球宴休み中、160キロを出した後輩に「スピードは完敗です」と笑って納得できる自分がいた。球速じゃない。緩急を交え、最少失点に抑え、チームを勝利に導く。一番大切なことを学んだ雄星が体現してみせた。
ロッテに連勝し、最大11ゲーム差あった首位とも3差に迫った。渡辺監督は「変化球でストライクが取れたし、先発の仕事をしてくれた」と雄星に合格点を与えた。「去年の数字(4勝)を一つでも上回ってチームの力になりたい」。押すだけではない。新たなスタイルを確立した21歳が後半戦の主役になる。
(2012年7月27日06時03分 スポーツ報知)
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