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仙台市ガス局子会社社長 退職金1億2000万円 親会社トップ上回る
仙台市ガス局の100%子会社「仙台ガスエンジニアリング」が、2011年度に退任した社長に支払った退職金が約1億2000万円に上ることが分かった。市ガス局は「民間で通用するルールに基づいて計算した結果で、相応の額」と説明している。 市によると、社長は仙台ガスエンジニアリングの生え抜きで長年、役員を務めた。社長の退職金額は、23日の市外郭団体経営検討委員会で示された。報酬月額(約100万円)に勤務年数(約35年)、功績倍率(3倍)を乗じた1億円余と、「功労加算金」約1800万円を合算し、退職金を計算したという。 市ガス局を預かるガス事業管理者は市の特別職の一つで、市長部局の局長級幹部が市を退職して就任し、数年間務めるのが通例。市職員の退職手当の平均支給額と管理者の退職手当(1期4年の場合)の合計は約3800万円で、子会社社長の退職金が親会社トップを大幅に上回った格好だ。 市ガス局総務課は「外郭団体とはいえ株式会社であり、社長も市のOBではない。都市ガスの安定、安全な供給と会社の経営を長年こなしてもらった」と説明している。 仙台ガスエンジニアリングは1969年設立。市のガス事業で保守、維持管理を担い、市ガス局と一体的に業務を行っている。従業員はパートを含め約100人。 市ガス事業会計の10年度決算は料金改定による単価の値下げ、震災による販売量の減少でガス売り上げが落ち込み、収益的収支では約11億円の純損失を計上。3年ぶりに赤字に転落した。
2012年07月26日木曜日
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