B−CASカード不正改変:購入者も書類送検…京都府警
毎日新聞 2012年07月26日 12時50分(最終更新 07月26日 13時26分)
デジタル放送を視聴するための「B−CASカード」のデータ不正改変事件で、京都府警は26日、有料放送を無料で視聴できる不正カードをネットオークションで購入するなどしたとして、“ユーザー”9人を含む計10人を電磁的記録不正作出・同供用などの疑いで京都地検に書類送検した。いずれも容疑を認めているという。
送検容疑は、大阪府吹田市の会社員の男(40)ら9人は今年6月までに、不正カードを購入したり、不正プログラムでカードを改変するなどしたりし、使用したとされる。残る1人はカードを改変し知人に譲渡したとされる。購入者らは「総務省の規制で今後は買えなくなると思った」などと供述しているという。
府警は同日、不正プログラムをファイル共有ソフトで提供したとして逮捕した東京都大田区、無職、浅野智和被告(36)=不正競争防止法違反などの罪で起訴=を、カードを改変し知人に譲渡したとして電磁的記録不正作出などの疑いで追送検した。【堀智行】