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【大リーグ】

イチロー、シアトルに“さようなら”安打

2012年7月27日 紙面から

◇ヤンキース5−2マリナーズ

 【シアトル秋野未知、ジョン・ヒッキー】さらばシアトル−。ヤンキースにトレード移籍したイチロー外野手(38)は25日、シアトルでは今季最後のマリナーズ戦に1番右翼で先発。岩隈久志投手(31)から惜別の1安打を放った。

 1回の打席に入る前、“古巣”セーフコフィールドの電光掲示板でイチローのハイライト映像が流された。平日のデーゲーム。いつもは閑古鳥が鳴く球場に詰め掛けた3万6071人の大観衆が早速、スタンディングオベーションでかつての「顔」を迎えた。イチローは2日前の移籍後初戦と同様にヘルメットを取り、深々とお辞儀した。

 「シアトルのファンにああやって送り出してもらったことが全て。あの声援によって、僕のここでのプレーを完結させてもらった」。背番号31は感慨深げに語り、ユニホームが変わった今も、この球場の右翼を「僕の土地。そこに立てば気持ちが落ち着く場所」と評した。

 3日前まで同僚だった岩隈との対戦は「とにかく、やりづらかった」。先発ローテを勝ち取った右腕に「まだ先発として勝ってないよね? だから早くそれを挙げてほしいし、それが今日でなくて僕たちはよかった」。エールを送りつつも、心は既にヤンキースの一員だった。

 報道陣から「ここでのプレーは最後かも」と振られると「今年はね」とイチロー。次に訪れるときにはどんな思いが去来するのか。ただ、“エリア51”はいつでもイチローを温かく迎えてくれるはずだ。

 

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