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J2上位を快走!湘南・チョウ監督(5月9日)
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【大リーグ】戦力外通告の松井、最悪引退も!?2012年7月27日 紙面から 【ボルティモア穐村賢】ああっ、ゴジ、ついに戦力外…。レイズは25日(日本時間26日)、今季途中に契約を結んだ松井秀喜外野手(38)を大リーグ契約の40人枠から外し、事実上の戦力外通告を言い渡した。松井は5月下旬のメジャー昇格後、34試合に出場したが、持ち前の勝負強さを発揮することができず、打率1割4分7厘、2本塁打、7打点と極度の不振に陥っていた。今後、レ軍は10日以内に松井の処遇を決めることになり、他球団へのトレードなどを模索することになる。ただ、今季成績を考えれば、シーズン終盤用の戦力として獲得に興味を示す球団が現れるとは考えにくく、最悪、現役引退の可能性もある。 これが現実だった。「残念だけど、メジャーではよくあること」。前日まで松井の隣のロッカーを使っていた内野手のケッピンジャーは25日の試合前、こう言って、名札が松井から新加入のロバーツに付け替えられたロッカー前で何事もなかったかのようストレッチに精を出した。 戦力外通告を受けたのは遠征先の宿舎内だった。24日のオリオールズ戦後、マドン監督が松井を自らの部屋に呼び出して直接告げたという。 「非常につらかったが、彼は理解してくれた。プレーする機会を与えてくれたことに感謝していたし、期待通り結果を残せなかったことを残念がっていた」 レ軍はワイルドカードによるプレーオフ進出に向け、待ったなしの状況。“余剰戦力”を囲っておく余裕はない。そんなチーム状況下でも、指揮官は「打撃内容はいいので、いつか結果は出る」と凡打を続ける松井を一貫して擁護してきたが、「フルドが戦列復帰し、外野手のポジションが埋まってしまった」。“猶予”と考えていた100打席を超えても、得点機をことごとくつぶすなど復調気配は見えず、苦渋の決断となった。 松井は25日早朝にチームを離れ、レ軍本拠地タンパに移動。荷物整理などを済ませた後、自宅のあるニューヨークで待機すると思われる。今後はトレード、自由契約、マイナー契約の可能性などがあり、10日以内に何らかの処遇が決まる予定。ただ、現在の打撃状態、38歳という年齢を考えると、他球団が獲得に興味を示す可能性は低く、現役続行希望ならば、マイナー契約でレ軍に残留という選択肢が一番現実味がある。苦悩の末、戦力外を告げたマドン監督も「松井のキャリアが終わったとは思わない。まだ力は残っている。今後の去就については松井の意思を尊重したい」と語り、レ軍傘下に残る可能性を示唆した。 野球人生で初めて今季構想外となったが、今後の進路については松井側が“選択権”を持つ。再メジャー昇格に賭け、マイナーでチャンスを待つのか、それとも“限界”と潔くユニホームを脱ぐのか。日本球界復帰も含め、岐路に立たされた38歳の決断に注目が集まる。 PR情報
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