ある集団についてのデータがどのように分布しているかを表すものとして、その集団の代表値★(中心の値)を示す平均値及びそのばらつき具合を示す散布度がある。平均には算術平均が、散布度には標準偏差がよく用いられている。 |
1.度数分布表・ヒストグラム
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(X i ( i=1,2,3…n) :各データ、n:データ数) |
が多く使われている。平均値は通常μ(ミュー) と表示される。 3.標準偏差と分散 (表2) 4.標準偏差の意味 |
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これは平均値±標準偏差の範囲に全データの68.27%が、±標準偏差の2倍の範囲内に全データの95.45%が分布するという意味である。 5.偏差値 (表3) |
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(偏差値の平均は50、標準偏差は10である。) | |
偏差値は、平均点からの偏差を示す得点なので、異なるテストの得点であっても同一集団内での自分の位置を比較することが可能となる。また、全員の素点が正規分布に従うと考えられるとき、偏差値もまた正規分布に従う。μ±2σの範囲は (50±2×10より) 30から70であり、偏差値が30以下または70以上の人は、全体の4.55%(=100%−95.45%) である。70以上の人だけならば、半分の2.275%となり、100人中2位か3位までの順位と判断される。 |