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福島 元の小学校舎に引越し作業
7月26日 21時28分

原発事故の影響で、隣の市の学校の教室を借りて授業を行ってきた福島県広野町の小学校が、2学期から元の校舎に戻ることになり、26日、引っ越し作業が行われました。

福島県広野町の「広野小学校」は、原発事故のあと、隣のいわき市の小学校の教室を借りて授業を行ってきましたが、元の校舎や校庭の除染作業が終わったことから、来月27日の2学期の開始から、元の校舎に戻って、授業を再開することになりました。
このため、夏休み中の26日、引っ越し作業が行われ、教員などおよそ30人が、教科書が入った段ボール箱や机やいすなどを、トラックに積み込んでいきました。
トラックは、30分ほどで「広野小学校」に到着し、空になっていた教室に机やいすが、運ばれていきました。
町の教育委員会などによりますと、震災前に289人いた「広野小学校」の児童は、原発事故のあと、県内外に移り住んだため、今回、学校に合わせて元の校舎に戻る意向を示している児童は、65人にとどまっているということです。
広野小学校の三瓶雅校長は、「やっと帰ってこれるという気持ちです。校内の放射線の測定データを公表するなど、夏休み中に学習環境を整えてきたいです」と話していました。

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