フランスは韓国とEUのFTA監視要請を検討、韓国車輸入制限へ
[パリ 25日 ロイター] フランスのモントブール生産力再建相は25日、韓国と欧州連合(EU)が結んだ自由貿易協定(FTA)について、韓国車の域内への輸入増を制限するため、EUに対して監視を求めることを検討していると述べた。
モントブール生産力再建相は記者団に対し、「小型ディーゼル車など一部のセグメントでは、輸入量が年間で1000%増加した」と述べた。そのうえで「過去に米国、ロシア産の鉄鋼についてあったように、ある時点で輸入制限が発動される可能性のある監視体制を求めることは正当化される」とした。
モントブール生産力再建相は韓国車のEUへの輸入が、2011年から2012年の間に全体で40%増加したと指摘。同相は「われわれの通商政策はもうナイーブなものではない」と付け加えた。
政権に就いたばかりの社会党は、衰退するフランスの鉱工業部門の再生を目指している。だが仏自動車大手のPSAプジョー・シトロエン(PEUP.PA: 株価, 企業情報, レポート)がパリ近郊の工場閉鎖と8000人の削減を発表したことで、打撃を受けていた。
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