「かるた甲子園」最多800人 近江神宮で28、29日
「かるたの甲子園」と呼ばれ、28、29日に大津市の近江神宮で開かれる「第34回全国高校小倉百人一首かるた選手権大会」の個人戦に今年は過去最高の800人が参加する。かるたが題材の漫画「ちはやふる」の効果とみられ、数年前の2倍に膨れ上がっている。漫画の登場人物をあしらった電車も京阪石山坂本線で走り始めた。
大会は全日本かるた協会などの主催。百人一首一番を詠んだ天智天皇を祭る近江神宮で毎夏開かれている。今年は28日が団体戦で、各都府県の予選を勝ち抜いた42校と上海日本人学校が参加。各校5人が相手校と対戦し、勝者が多い方がトーナメントを勝ち進む。滋賀は膳所、京都は洛南が参加する。
29日の個人戦もトーナメント方式。参加者は数年前まで400人台だったが、昨年600人台に達し、今年も急伸した。主催者は県立武道館(同市)などに試合会場を増設する対応に追われている。
漫画「ちはやふる」は5年前に雑誌連載が始まり、昨年からテレビアニメも放映された。近江神宮などが劇中に登場する。事務局は「アニメを見て、かるたを始めた生徒も多い。宿泊など経済効果も高く、湖国の一大行事になれば」としている。両日とも午後7時すぎに決勝を予定。見学可。事務局TEL077(524)3905へ。
一方「ちはやふる」電車は、同漫画を生かして集客を狙う実行委が京阪や講談社の協力を得て1編成2両を装飾した。25日から通常ダイヤに組み込まれ、石山-坂本間を来年8月まで1日約10往復する。
【 2012年07月26日 10時13分 】