両チームとも何人かの主力を欠いて戦うなかで、グランパスは劣勢だった。イージーなミスも目立ち、決してほめられる試合内容ではなかったが、アウェーでの第1戦で勝利を手にできたことは非常に大きい。
勝敗を分けたのは決定力の違いだった。清水のほうが明らかにチャンスは多かった。グランパスはFWに離脱者が相次いで闘莉王を前線に起用。不慣れなこともあって、グランパスらしい流動的な攻撃は、ほとんどなかったが、それでも最後は闘莉王を経由してゴールが生まれた。
ホームアンドアウェーの準々決勝なので、グランパスとしては、第1戦は、引き分けでも悪くはない結果。180分勝負の前半ということを理解し、苦肉の策とも言える布陣で、無理せずに省エネサッカーを続けた。これで大きなアドバンテージを得ることができた。
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