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関電社長“次は高浜原発”発言
7月25日 22時7分

関電社長“次は高浜原発”発言
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福井県にある大飯原発は、3号機に続いて4号機が25日未明にフル稼働になりました。
関西電力社長は早くも、次は高浜原発の再稼働をめざすと表明しました。

大飯原発3号機に続き、4号機がフル稼働したことについて、おおい町を訪れた関西電力の八木誠社長は「さらに、安全性・信頼性を向上させる対策について、できるだけ早期に実現を目指したい」と話しました。
その一方で、今後の原発の運転再開について、「安全性が確認されたプラントについては動かしていきたい。次は出力規模が大きい高浜原発3号機と4号機が最有力で再稼働に向けて、調整をさせていただきたい」と述べ、高浜原発の運転再開に意欲を示しました。

なぜ“高浜”か

関西電力の八木誠社長が、大飯原発3号機と4号機の次に高浜原発3号機と4号機の運転を再開させたい考えを示したのは、関西電力管内の原発の中では、運転再開の前提となっているストレステストの手続きがもっとも進んでいるためです。
国の原子力安全・保安院は高浜原発の3号機と4号機について24日と25日、現地調査を行っていて、ストレステストの審査結果を来月中にまとめることにしています。
ただ、ストレステストを巡っては、国の原子力の安全規制を一元的に担う新たな組織、「原子力規制委員会」が発足すれば、見直されることになっていて、テストの審査結果が高浜原発の運転再開の判断にどの程度影響するのか、見通しは立っていません。

経産相“大変不快”

枝野経済産業大臣は、関西電力の八木社長が「次は高浜原発3号機と4号機が最有力で再稼働に向けて、調整をさせていただきたい」と述べたことについて、記者団に対し、「大変不快な発言だ。何と言っても安全性についてしっかりとチェックをすることなしに再稼働はありえない。今の仕組みの中で現実的に次の手続きを進めることは事実上困難なことで、まずは原子力規制委員会がどういう手順、手続きで評価、判断するのかが何よりも重要だ。発電事業者としてはそれを見守るのが今の姿勢だ」と述べ、不快感を示しました。

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