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【プロ野球】

坂本 同点打&2ラン 巨人は球団タイの東京D10連勝

2012年7月26日 紙面から

巨人−DeNA 4回裏2死一塁、9号2ランを放ちベンチで沢村(右端)らナインに迎えられる坂本=東京ドームで(武藤健一撮影)

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◇巨人6−2DeNA

 巨人が引き分けを挟み3連勝を飾った。0−1の1回に坂本の二塁打と阿部の中前打で2点を挙げて逆転。4回にボウカーのソロと坂本の2ランでリードを広げた。沢村が2失点完投で8勝目。DeNAは国吉が4イニング5失点と打たれた。

     ◇

 G党のサラリーマンにとってはたまらない瞬間が、試合開始早々やってきた。仕事後に東京ドームを訪れる人たちのため、試験的に通常より1時間遅い午後7時に始まった一戦。いきなりの見せ場は1回だった。

 1点を先制された巨人は先頭の長野が中前打で出塁すると、寺内が犠打で1死二塁。坂本の左翼線を破る二塁打で追いつくと、阿部の中前打で試合をひっくり返した。電光石火の逆転劇。いつもの午後6時開始なら間に合わなかった人たちにも、バッチリといいところを見せることができた。

 生ビール半額のサービスも実施されたこの日はその後も沢村の熱投、両外国人のアベックアーチと見どころ盛りだくさん。中でも4万5677人の大観衆を最も酔わせたのは坂本だろう。4回、ボウカーのソロで2点差とすると、さらに2死一塁から左翼席に9号2ランをたたき込んだ。

 前半戦最後のカードだった17日の阪神戦(甲子園)で一発。21日のオールスター第2戦(坊っちゃんスタジアム)でも一発。そして後半戦開幕のこの日も一発を含む2安打3打点。ノリノリのバットは止まらず「僕自身良いスタートを切りたいと思っていたので良かった。久しぶりに気持ちいいホームランでした」とニッコリ。原監督も「非常に勝負強い。3打点ともチームに勝利を呼び寄せた」と最大級の賛辞を贈った。

 お立ち台では、完投勝利を挙げた沢村とプロ初のそろい踏みを果たした。5月の交流戦で沢村が右足をつって途中降板した際には「明日の見出しは“沢村、筋トレのしすぎで足がつる”で決まりッスね」とおどけたこともある坂本。トレーニングでストイックに自分を追い込む同級生の姿は天才肌の坂本にとっても、大きな刺激になっている。

 互いを高め合う若き投打の両輪がガッチリとかみ合い、今季最多の貯金21とした巨人。東京ドームでは、球団タイ記録となる10連勝もマーク。その強さは後半戦に入ってさらにすごみを増している。 (臼杵秀之)

 

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