東電値上げ:使用量多い家庭の負担重く
毎日新聞 2012年07月25日 23時29分(最終更新 07月25日 23時53分)
東京電力の電気料金が9月から本格値上げされる。値上げ幅は、東電の当初の申請から圧縮されたものの、既に電気料金は原油など燃料価格の高騰を反映して上昇している上、再生可能エネルギーを普及させるコストの価格転嫁も始まった。電気料金値上げは、景気低迷で苦しむ家計にずしりと響きそうだ。【和田憲二、小倉祥徳】
東電の電気料金は、使用量が多いほど1キロワット時当たり単価も高くなる仕組み。現行の単価は月120キロワット時以下の「第1段階」は18.42円▽121〜300キロワット時の「第2段階」は23.41円▽301キロワット時以上の「第3段階」は24.68円だが、9月から第1段階で0.47円(2.6%)、第2段階で1.78円(7.6%)、第3段階で4.42円(17.9%)引き上げられる。
使用量が多いほど値上げ幅も膨らみ、大家族ほど負担は増す。月1328円を支払っている単身世帯の値上げ幅は28円にとどまるが、標準家庭(30アンペア契約で月290キロワット時使用)は6973円から359円上昇、1万3964円支払っている世帯の値上げ幅は1438円と10%を超す。