「なにわの迎賓館」として活用されてきた大阪市公館について、市は、今年度で廃止し、民間企業に貸し出すことを決めました。
大阪市内の一等地にある大阪市公館。広大な庭は維持費に年間およそ1900万円かかっているだけあって見事に手入れされています。およそ1万4000平方メートルの敷地には、緑豊かな庭園が広がり、静かな時間が流れています。本館は、白い洋館でレセプションホールやラウンジなど広々とした作りです。大阪市公館は、1959年に国際会議の迎賓館として建設されました。95年のAPECでは、日中首脳会談が開かれるなど「なにわの迎賓館」として活用されてきました。職員の人件費も含めた維持管理費は、年5400万円かかっています。しかし去年、海外からの来賓をもてなしたのは、わずか5件。5年前からは、会議やイベントへの貸し出しも始めましたが、収入は年間660万円にとどまっています。橋下市長は就任直後、迎賓館としては廃止することを決定。25日の副市長会議で、来年度に民間企業から使用方法を公募し、再来年度から貸し出すことが決まりました。モダンな洋館や庭園を生かして、ウェディング会場やレストランとしての使用が考えられるということです。
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