経産省、東電の家庭向け値上げ8.46%を認可

2012年 07月 25日 21:24 JST
 
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[東京 25日 ロイター] 経済産業省は25日、東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)が家庭向け電気料金を平均で8.46%値上げする申請を認可した。東電は9月1日から値上げを実施する。値上げ幅が5月の申請から圧縮されたことで年間で840億円の減収要因になるという。

東電は5月11日に平均10.28%の家庭向けの値上げを7月1日に実施すると政府に申請。経済産業省の査定や消費者庁の検討を通じて8.47%に値上げ幅を圧縮さた。東電は原価を再度見直し8.46%の値上げ幅でこの日再申請し、即日認可された。東電の値上げは1980年以来、32年ぶり。

今回の値上げにより標準家庭(月間使用量290キロワット時)の月額料金は現行の6973円から359円高の7332円。4月から順次、実施している企業向け電気料金の値上げ幅についても、家庭向け料金における原価見直しに伴い平均16.7%から同14.9%に引き下げる。企業向けの値上げ幅は4月にさかのぼって適用する。

同社の広瀬直己社長は同日夕、記者会見し「経済情勢が厳しい中、家庭、企業に大きな影響を与えてしまうこのタイミングでするのは申し訳ない」と語った一方、「今回の査定は大変厳しい」と述べた。9月からの家庭向けの値上げと先行実施した企業向けと合わせ値上げの増収効果は年間4000億円に上るという。

広瀬社長によると値上げ実施が2カ月間遅れることで450億円の減収要因となり、値上げ幅が1.82パーセントポイント圧縮されたことで2012年度で490億円、通年で影響する13年度と14年度は841億円のそれぞれ減収要因となる。広瀬社長は「840億円をどう吸収するか詰めていかないといけない」と述べた。

今回の値上げは、東電が25日に受け入れる予定だった1兆円の公的資本注入の前提条件となっている。値上げ認可の遅れに伴い、東電を実質国有化する1兆円の公的資本注入の期限は31日に延期された。

東電は、5月に認定された総合特別事業計画で12年度から10年間の収支計画を策定。柏崎刈羽原発を来年4月以降、順次稼働させることなどにより2013年度以降の黒字化(単体、12年度は当期赤字予想1050億円)を見込んでいるが、値上げ幅圧縮の収支計画への影響について広瀬社長は「このままでは影響が出てしまうので、一層の合理化の深掘りをして、額はずれるかもしれないが計画にあるような黒字化を達成しないといけない。これから策を練る」と話した。

(ロイターニュース、浜田健太郎;編集 田中志保)

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