岩手のニュース
民主岩手県連、事務所を新党に明け渡し 小沢王国でお家騒動
 | 民主党岩手県連が小沢新党に明け渡しを予定する現在の事務所=盛岡市大通3丁目 |
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小沢一郎氏(衆院岩手4区)の民主党除名と新党「国民の生活が第一」結成を受け、民主党岩手県連は8月中旬にも、盛岡市内の県連事務所を新党に明け渡し、近くのビルに移転する。民主党を去った離党組が事務所にそのまま残り、残留組が退居する皮肉な形となった。 県連事務所は盛岡市中心部のビル5階にある。もともとは1995年11月、新進党県連会長だった小沢氏個人の盛岡事務所が別の場所から移転する際、県連事務所を兼ねて開所した。 新進党の解党後は小沢氏率いる自由党県連が使用していたが、自由党と民主党が合併した2003年、民主党県連が移ってきた。小沢事務所の看板はこの時に外されたという。 03年以降は民主党名で借りているが、同党ベテラン県議は「経緯からいっても小沢氏の個人事務所の色が強い」と語る。 県連内には事務所にとどまることを主張する意見もあったが、最終的には小沢氏の過去とも決別する道を選んだ。 事務所の電話番号は自由党県連時代と同じで、そのまま新党が引き継ぐとみられる。 県連の公式ホームページは2日に小沢氏が離党届を提出して以降、閲覧できない状態が続いている。小沢氏に近いある関係者は「一連のドタバタ劇で、小沢氏一人が丸抱えして、大きくなった県連だと誰もが分かるはずだ」と話した。
2012年07月26日木曜日
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