2006年08月01日 15:55 [Edit]
Where nerds are unpopular
それはおそらく「nerd嫌いにとってのnerdの対象」からshiroさんが外れていたからではないか。
is Shiro自分は間違いなくNerdだったし、決してpopularではなかったが (たぶん変人と思われていたんじゃないかと思う)、 学校は居心地の悪い場所では無かった。いやむしろ、楽しかった。 なんてことを話したらPaulは 「じゃあ、米国の学校が特別おかしいのかもね」と言っていたのだが、 ネットでの感想を見る限り、日本でもあの章に共感を覚えている人は多いようだ。 「スクール・カースト」とか言うらしい。
nerdが嫌われるためには、以下の条件が成立する必要がある。
- nerdの価値基準が、nerdが属する集団の価値基準とは異なること
- それがnerdが属する集団から見えること。
shiroさんの場合、明らかにa.を満たしているのでnerdだが、演劇部はその内容からしてnerd判定されずらいはずで、よってb.を満たしていたとは言えないのでnerd判定されなかったのだ。nerdではあるが、自他ともに、ではなく自分のみが認めるnerdだったわけだ。
最上の日々より重要で無い方から話しはじめるけど、民族性というのがある。 大抵は反対に思われる事が多いけど日本は変人に優しい社会だ。 変人は単に放置されるだけだ。
これは、嘘だ。
確かに、変人認定が甘いところはある。しかしそれは変人を放置することを全く意味しない。一旦変人判定されれば、積極的な「『わ』からの排除」が行われる。「村八分」から「えんがちょ」まで、それを示す語彙もたくさんある。
私は、a.もb.も満たした、変人認定済みの、自他ともに認める変人だった。教室で教師の間違いを指摘してはそのことにより廊下に立たされたし、「えんがちょ」の大会があったら全国優勝を狙える位置にいたと思う。
実際私はそんな教室とは早々に見切りをつけて、中学校の後半は登校しなかったのだが、無理に登校していたら、誰かを殺すか殺されるかしていたと思われる。そのくらい、私にとって中学校というのは理不尽な同調性圧力をかける以外能のない、不快な場所だった。
「オタクが人気者になれない理由」は簡単だ。オタクが人気者になれない場所にいない。それだけだ。ここでオタクには二つの選択肢が在る。場所を変えずに自分を変えるか、自分を変えずに場所を変えるか、だ。大人になれば、後者の選択は自明どころかそれこそ今はやりの「自己責任」だが、日本における義務教育、合州国におけるGrade Schoolというのは、後者の選択肢が禁止されているとまでは言わないまでも、強く制限されている。だから「人気者になれない」とふさぎ込むわけだ。「俺の面白さがわからない連中は、こちらが『仲間はずしだ』」とはなかなかならず、合州国においてさえ自殺を考える子が出るのだ。このあたりのことは、上掲のHeathersで強烈に描写されている。ちょっと古くて買うのは難しそうだが、レンタルビデオ屋でまだ借りれると思うので、特に高校生ぐらいで交換留学を考えている人は是非ごらんあれ。
Dan the Round Peg in a Square Hole
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は、
・人気者になれる場所にいない
・人気者になれない場所にいる
あるいは、
・人気者になれない場所にしかいない
でしょうか。
「間違いを指摘したからといって立たせるような教師はいなかった」というのは
ひとつの手がかりかもしれません。
>場所を変える に関して
学校コミュニティのみで生活するからなのかも.学校の他に没頭出来る場所を上手く見つけられたら(ネットのあるご時世,昔よりはハードル下がってるはず),学生時分のヲタクは当時よりましになる可能性があるかもしれません.
「同調圧力が不快だった」とかいうわりには
「いい年して結婚できないやつはカワイソー」
と言ってみたり
陰に陽に貧乏人をバカにしたり
ベーシックな部分はこれ以上ないくらいまっとうな感性だとおもうけど。
それともカネと結婚に関してだけはズレてない(あるいはずれてない
ふうを装えるほどにスキゾな鎧が完成した)
ということかな。
それはともかく
条件a.の 「nerdの価値観」
は関係ないと思うけどね。
確かにプログラミング的にはa And b でTRUEかもしれないが
aの条件が冗長である。と言えはしないだろーか。
そもそも「NERDが嫌われる条件」
とか書いているが「NERD」というだけでTRUEだ。
つまりSHIROサンという方はNERDではないのだ。