福井・高浜原発:保安院、現地調査 1次評価実効性検証
毎日新聞 2012年07月24日 大阪夕刊
福島第1原発事故後、大飯3、4号機以外に保安院が1次評価の審査を済ませたのは四国電力伊方原発3号機(愛媛県)だけだったが、今月12、13日に北海道電力泊原発1、2号機、18、19日に九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)の現地調査を行った。これらに加え高浜3、4号機の1次評価への審査が進めば、9月に予定される原子力規制委員会の発足後、伊方3号機と並んで再稼働が検討される可能性がある。
保安院などは北陸電力志賀原発2号機(石川県)でも25、26日、安全評価の1次評価に絡み現地調査を行う。ただ、北陸電力には同原発直下の断層に活断層の可能性がないか確認するよう追加調査を指示しており、調査結果が出るまで、1次評価の審査の最終判断は見送る方針だ。【松野和生、宮本翔平】