ナンペイ事件中国人身柄引き渡し 知人「100%控訴する」
1995年、東京・八王子市のスーパーナンペイで女性3人が射殺された事件で、警視庁は事情を知っている可能性があるカナダ在住の中国人の男(41)の身柄の引き渡しを求めている。
これに対し、男の知人が引き渡しが認められた場合は「100%控訴する」などと話していることがわかった。
この事件で、警視庁は、現在カナダ在住の中国人の男が事情を知っている可能性があるとして、2002年、偽のパスポートで出国した旅券法違反の疑いで逮捕状を取り、カナダ政府に男の身柄引き渡しを求めている。
カナダの裁判所での引き渡しに関するこれまでの審理で、男はナンペイ事件について全く話しておらず、弁護側は「全く関係ない未解決事件の聴取のための身柄引き渡しは認められない」などと主張している。
しかし、裁判所は「偽造旅券は微罪ではない」と述べており、移送をめぐる判断は、9月10日に決定される見通し。
これに対し、男の知人は「身柄引き渡しが決定しても、100%控訴する」と話していて、移送が早期に実現するかは不透明な状況となっている。