大飯フル稼働:政府、西日本の節電目標引き下げ決定
毎日新聞 2012年07月25日 21時40分(最終更新 07月25日 23時34分)
関西電力大飯原子力発電所4号機(福井県おおい町)が25日午前1時にフル稼働した。政府は同日夕、関係閣僚会議を開き、26日から西日本各電力会社の節電目標を引き下げることを決定。関電管内は節電目標(10年夏比)を10%のまま維持し、生産活動に支障が出る場合は例外的に5%への引き下げを認める。中部、北陸、中国管内は数値目標を撤廃し、四国は従来の7%から5%に改める。
関電管内で5%に引き下げられる対象について経済産業省は「電気を動力として生産活動を行っていて、生産レベルを落とさないと節電できない場合」と説明。明確な基準は設けず「業務に支障があるかどうかは事業者が考え、判断に迷った場合は関電や国と相談してもらいたい」とした。
新たな規制組織「原子力規制委員会」が9月に発足するまでの原発再稼働の予定はなく、今後の焦点は「次の再稼働がいつできるのか」に移る。