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活動日誌

自衛隊が北区役所内での宿営を断念

花川区長に対し、あらためて陸上自衛隊の「連隊災害対処訓練(23区展開訓練)」に関する申し入れをおこないました。

訓練の問題点が浮き彫りに

この問題では先週の水曜日に申し入れをしたばかりですが、その後、北区防災対策特別委員会や各紙新聞報道、わが区議団の独自調査などの中で今回の訓練の内容が明らかになってきたのをふまえて、再度要請をおこなったものです。

第1に、自衛隊法83条が自衛隊の災害出動は関係自治体からの要請が前提であるとしているにもかかわらず、今回は自衛隊単独でおこなわれることです。法律に抵触している恐れがあります。

第2に、迷彩服の隊員が市街地を闊歩すれば、訓練とは知らない一般市民を無用におびやかすことになりかねません。

第3に、第1師団広報は、区役所の使用については訓練ではないとのべています。区側が拒否すれば、駐屯地に帰るだけだとしています。事実、23区内でも宿泊を拒否している自治体は多数にのぼります。

これらをふまえ、申し入れでは以下の2点を求めることにしました。

  • 自衛隊法の趣旨にも反し、区民の日常生活に重大な支障をきたす恐れのある「連隊災害対処訓練」の中止を自衛隊に求めること
  • 16日夜の区役所内での宿泊については、あらためてこれを拒否すること

自衛隊側から区役所駐車場での宿泊を撤回

区長への申し入れに先立ち、防災課長から報告があるとのこと。いわく「日本共産党区議団から申し入れ(7月3日、第1次)があったことは、すぐに自衛隊に伝えた。その後、先方から16日夜の隊員の宿泊はとりやめ、車両で練馬駐屯地まで戻るとする変更の申し出があった」。

なんと、今回の申し入れの前に、すでに宿泊を断念させることができました。画期的な成果だと思います。

ただ、今回の訓練は、陸海空の統合防災演習の一部として23区全域に大規模に部隊を展開するものとして、規模でも内容でも過去に例のないものです。災害と軍事の境界線は極めてグレーです。今後とも、なし崩し的に住民を巻き込む自衛隊訓練には十分な警戒を図る必要があると思います。


コメント

  • 「迷彩服の隊員が市街地を闊歩すれば、訓練とは知らない一般市民を無用におびやかすことになりかねません」こういうメンタリティは極少数でしょう。共産党の全国平均の支持率くらいだと思う。
    少なくとも、東日本大震災以降国民の自衛隊への視線は大きく変わったことを認めたアプローチをしないと、共産党はまたも多数の国民の意向から遊離してしまう。

    2012年7月25日 01:56 : toshima59

    • toshima59さん、コメントありがとうございます。

      災害時ならともかく、平常時において迷彩服を着用した自衛隊員が市街地を歩き回るのは、非日常的な光景だと思います。

      現に、6月12日に練馬区・板橋区内を小銃を携帯し顔にペイントをした陸自隊員がレンジャー行進した時には、それを見た子どもが突然泣き出すなど、騒然とした雰囲気になりました。

      私たちは、災害時の自衛隊活用は是としており、東日本大震災での自衛隊の救出活動には感謝の気持ちを持っていますが、今回の23区展開訓練については指摘すべき問題があると考えています。

      なお、区役所での宿泊は、自衛隊側も「訓練ではない」と言明しており、そもそも必要のないものです。宿泊するならすぐ隣にある十条駐屯地でどうぞ、というのが私たちの主張でした。

      2012年7月25日 09:46 : のの山けん

  • 国を護る自衛隊員が制服で街を歩く事に何の問題があるのか、全く理解できません。普段から訓練してないと、本当に災害があった時に救える命も救えない。

    区民を殺したいのでしょうか?そうでないなら全面的に協力し、本格的な訓練をするべきです。

    2012年7月25日 12:20 : ysuzk

    • ysuzkさん、コメントありがとうございます。

      自衛隊による災害救助活動や、自衛隊の災害訓練そのものに反対するものではありません。

      今回の訓練については自治体からの要請がなく自衛隊単独でおこなわれることを問題にしています。

      災害時ならともかく、自衛隊員が平常時に迷彩服で市街地を歩きまわることに抵抗をもつ区民も存在することは、ご理解下さい。

      2012年7月25日 13:00 : のの山けん

  • 自衛隊の訓練そのものの必要性は認めているでしょうから自衛隊を「なまはげ」扱いするだけではなく、ぜひとも共産党なりの区と自衛隊との共同訓練のありかたを打ち出してください。

    2012年7月25日 12:41 : Moriya, Tomo

    • Moriya, Tomoさん、コメントありがとうございます。

      災害対処に第一義的に責任を負うのは自治体であり、自衛隊の災害出動は自治体からの要請をうけておこなわれることになっています。

      今回のように、自衛隊単独の展開訓練には問題があると考えていますが、おっしゃる通り、自衛隊の災害訓練そのものを否定しているわけではありません。

      今後、災害対処訓練における自衛隊の関わり方については、区議会でも提起してゆきたいと思います。

      2012年7月25日 13:06 : のの山けん

  • 私は仙台市で被災し、今は都内に住んでいます。
    正直今回の日本共産党の危機意識のなさに呆れ返り、怒りがわいてきました。
    我々被災者がどれほど自衛隊の皆様方に感謝と恩義を感じているか貴方方はわかっているのですか?
    有事を想定して実際に訓練をするから対応が出来るのです。それをするなというのは都民と見殺しにするのと同義です。
    恥を知って下さい。

    2012年7月25日 19:15 : Minoru Yamaoka

    • Minoru Yamaokaさん、コメントありがとうございます。

      仙台で被災されたとのことで、心よりお見舞い申し上げます。

      訓練をするなということではなく、自治体の要請にもとづき、自治体との協力のもとにするべきだと主張しています。自衛隊が単独で災害対処訓練をおこなうのは、今回が初めてのケースです。

      2012年7月25日 22:32 : のの山けん

  • >災害時ならともかく、平常時において迷彩服を着用した自衛隊員が市街地を歩き回るのは、非日常的な光景だと思います。

    それが彼らの作業服ですから何も問題はないと思います。
    まさか、軍靴の足音がきこえる…とかいうのではないでしょうね
    もし問題だというのなら、共産党としての国防(災害処理を含む)のありかたを示してください。

    2012年7月25日 20:08 : 通りすがりのものですが

    • 通りすがりのものですが さん、コメントありがとうございます。

      迷彩服は戦闘を連想させることも、また事実だと思います。

      さまざまなご意見に耳を傾けながら、今後の災害対処訓練のあり方について建設的な提起をしてゆきたいと考えます。

      2012年7月25日 22:38 : のの山けん

  • (2012年7月25日 09:46の書き込みについて)
    実践は非日常でしょうが訓練は日常です。
    自衛隊の訓練風景を国民が見慣れていく事も、国民と自衛隊の
    日常を円滑にする上で大きな意義がありそうですね。
    いざというその時に国民が自衛隊を怖がるようでは目も当てられません。

    2012年7月25日 20:14 : nogichi

    • noguchiさん、コメントありがとうございます。

      自衛隊側からすれば、今回の訓練のねらいの一つは、おっしゃるように「自衛隊の訓練風景を国民が見慣れていく事」にあったのかもしれません。

      しかし、平常時に迷彩服で市街地を歩くことには抵抗感を抱く方もあるので、しかるべき配慮は必要かと思います。

      2012年7月25日 22:45 : のの山けん

  • 平時から訓練していなければ、非常時にスムーズな救助活動はできません。ポイントの一つ目は、今回は訓練なのだから自治体の要請が必要であるわけがなく的外れ。二つ目は、予め周知していれば良いので、問題にならない。三つ目は、非常時には公営の施設を使わざるを得ないのだから、それを妨害する意味が不明。このように、共産党の主張は国民を災害から守ろうとする自衛隊の足を引っ張るだけで、何ら災害救助に対して建設的な提案をしていません。前の方も書いているように、災害救助における自衛隊の重要性は国民全体が認識していることです。イデオロギーばかりで頭でっかちだと、本当に国民のための政治はできません。

    2012年7月25日 20:32 : smaico

    • smaicoさん、コメントありがとうございます。

      確かに災害救助における自衛隊の重要性は、国民のみなさんが認識していることと思います。

      一方で、災害対処に第一義的責任を負うのはあくまでも自治体ですので、自衛隊による災害対処訓練については自治体側との密接な連携が不可欠と考えます。

      イデオロギーからではなく、自衛隊単独の訓練という点での問題点を指摘させていただきました。

      2012年7月25日 22:51 : のの山けん

  • >迷彩服の隊員が市街地を闊歩すれば、訓練とは知らない一般市民を無用におびやかすことになりかねません。

     服のデザインに対する苦情であれば、代案を出されてはいかがですか? しかしいずれにせよ一見して「自衛隊」と識別できる内容でなければ訓練以外のときに問題があるでしょう。

     訓練は擬似の実践でなければそもそもの意味が無いからです。
     自衛隊の服装も意味があってのデザインです。そうした現実からの逃避を続けるからこそ共産主義は自家撞着からの呪縛から抜け出せないでいるのですよ。すこしは世間のひとの話をお聞きになられてはいかがですか。

    2012年7月25日 21:21 : すす

    • すすさん、コメントありがとうございます。

      住民に対して事前に訓練が周知されていれば、「自衛隊が災害のための訓練をしている」とわかるでしょうが、訓練とは知らない住民にとっては何事が起きたのかという反応も出てくると思います。

      今回、自衛隊側から自治体に要請があったのは訓練の直前であり、自治体としても区民全体に訓練を周知することは不可能でした。

      2012年7月25日 22:59 : のの山けん

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