民間原発事故調:細野氏が菅氏の対応を擁護

毎日新聞 2012年07月25日 22時06分(最終更新 07月25日 23時32分)

 東京電力福島第1原発事故に関する「福島原発事故独立検証委員会」(民間事故調)は、細野豪志原発事故担当相から昨年11月に非公開で聴取した内容を公表した。事故発生当時、首相補佐官だった細野氏は「菅直人首相以外の首相があそこで判断を迫られた場合、判断できた人が誰なのか私は分からない」と語り、菅氏の対応を擁護している。

 細野氏は政府や国会事故調の聴取にも応じたが、発言内容の公表は初めて。

 東電が否定している原発からの「全面撤退」問題をめぐっては、細野氏は全面撤退の打診と受け止めたことを強調し「残れ、と言うことにちゅうちょした。どう判断したらいいか分からなかった」と当時の心境を振り返った。事故発生の翌日、首相官邸を離れて原発を視察した菅氏の判断については「菅氏が数日間寝ずに国の命運を背負って判断する気力」につながったとの見方を示した。

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