４月から常駐医が不在となった酒田市の離島、飛島で市は２４日、島民にテレビ電話による遠隔診療システムを説明した。会場の飛島小中学校体育館には島民１３人が集まり説明を聞いたが、医師不在の不安は拭えずにいる。

　冒頭、久松勝郎市健康福祉部長が「常駐医を引き続き募集している。問い合わせがあったが面談をするまでには至らなかった」と現状を述べた。

　続いて、遠隔診療システムに関して説明。（１）テレビ電話を飛島診療所、日本海総合病院、市立八幡病院の３カ所に設置（２）医師派遣診療、定期診療以外でも急患の場合はテレビ電話を活用する−−とした。急患は医師を派遣する４〜１１月は日本海総合病院が、１１〜３月は八幡病院が、土・日・祝日と夜間は日本海総合病院が対応する。

　通信回線を今月中にも結び、早ければ８月初旬から本格稼働させ救急患者に対応したいという。同システムに関わる医師は日本海総合病院の外科を中心に４、５人、八幡病院からは２人の計６、７人が当たる。