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■内海安吉氏の胸像 移転計画
2009.06.13
経済界などの有志
「あらためて光を」/
 石巻市の日和山公園近くに設置してある内海安吉氏(1890−1976年)の胸像を、移転する計画が浮上している。安吉氏は、建設大臣などを務めた英男氏(22−2005年)の父。衆院議員を9期務めた。経済界などの有志が住吉公園へ移転する準備を始めており、早ければ今秋までに実現する見通しだ。

 安吉氏の胸像は、鹿島御児神社境内へ上る坂道の前にある。62年8月、石巻市長だった千葉堅弥氏をはじめ、市議会や経済界の関係者が発起人となって設置。大きさは台座を含めて約2メートル。裏側に功績などが刻んである。

 胸像設置にかかわった当時市議の浅野亨策氏を父に持つ石巻商工会議所の浅野亨会頭は「地域に貢献した人だが、今になっては目立たない場所になってしまった。だいぶ汚れているし、移転を契機にあらためて光を当てたい」と話している。

 移転委員会のような組織をつくって取り組む予定。移転先について浅野会頭は「住吉公園には初代石巻市長の像がある。その隣がいいと思う。費用はあまりかからない」と話している。

/建設次官など歴任北上川開発に情熱/

安吉氏は旧鳴瀬町生まれ。日本大法学部卒。戦後の46年2月に初当選。建設政務次官、建設常任委員長などを歴任。「政治の根幹は、国民を災害から守ること」を信念に、北上川総合開発などに情熱を注いだ。
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