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【東京】仙谷由人官房長官は14日の会見で、米軍普天間飛行場の代替施設に垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが配備された場合、現行案(V字案)を前提として進められている環境影響評価(アセスメント)の見直しの可能性について「そういう認識ではない」と述べ、見直しは不要との考えを示した。
現状の環境アセスは、オスプレイ配備を想定した飛行経路や騒音データなどが考慮されていないが、仙谷氏は「現時点で(アセスをやり直すとは)考えていない」と説明。8月末に終えた日米専門家協議はオスプレイ配備を前提に議論がなされたとの見方を示した。
北沢俊美防衛相は同日の閣議後会見で「米側から正式には沖縄へ配備するというメッセージがない」と述べ、政府としてアセス見直し可否の判断はしていないとの認識を示した。
一方、岡田克也外相は同日の会見で、日米専門家協議は「オスプレイを前提に議論したとは思っていない」と述べ、仙谷氏との見解の相違を見せた。
県の条例では、飛行場関連施設は(1)滑走路を20%以上延長しない(2)変更面積が10ヘクタール未満の場合に「軽微な修正」としてアセスやり直しの必要はない。
岡田氏はアセスとは別に政府として調査し、地元に説明する必要があるとした。