大阪市内の公園を管理する地域団体が勝手にテニスコートの使用料を徴収し、花見などの費用に当てていたことがわかりました。大阪市も2年間これを黙認していました。
テニスコートの管理を任されていた地域団体は、市の許可を得ないで、勝手にお金を徴収していたといいます。大阪市によりますと、浪速区にある公園の管理を市から委託されていた地域団体は、テニスコートの利用者から「協力金」名目で1時間500円を徴収。9年間で116万円を集め、うち43万円を団体の花見のビール代や町内会との懇親会など、テニスコートの維持管理とは関係ない支出に充てていました。利用者は、「それは、あかんな。やっていたとしたら、いい気はしない」と話しています。大阪市は、市民からの通報で2年前に事態を把握しましたが、その後もこの団体に公園の管理を任せていて、現在も利用料を徴収しているということです。大阪市コンプライアンス委員会の委員長は、「日常、公園の見回りなどを行っている。『ゆとりみどり振興局』が、10年近くに渡って、その誤りを認識することもなく、結果的に是正も行われなかったことについては、きわめて遺憾」と話しました。他にも大阪市内30ヵ所以上の公園で、地域団体が利用料を徴収しているということで、大阪市のコンプライアンス委員会は市に対し、すべての公園を調査して問題があれば速やかに是正するよう勧告しました。橋下市長は、「市政の体制の中で、地域団体の関係が、なあなあになっているところがあるのではないか。ルールを守れていないところは、今後きちんと対処しなければいけない」としています。
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