大津自殺　同級生証言「１日２、３回の暴行」「先生も目撃」

　大津市の中２男子自殺で、男子生徒の同級生だった生徒（１４）が２１日、取材に応じ、自殺前の男子生徒の状況について「１日２、３回殴る蹴るの暴行を受けていた」「いじめられているのを先生も目撃していた」と証言した。男子生徒の教科書が破られ、テスト結果が教室に張り出される嫌がらせもあったという。

　市の沢村憲次教育長は２１日、あらためて「現場にいじめの認識がなかったという報告は変わっていない」と述べた。

　また、加害者とされる生徒や市を相手に損害賠償を求めて提訴した遺族側のホームページに、開設翌日の１日だけで３６万４８９４件のアクセスがあった。訴訟を支援する寄付も１９日時点で２５２件に上り、総額は約１８５万円。遺族の代理人弁護士は「大津のいじめ問題が全国に共通の問題であると強く感じる。市はいじめ問題に誠実に対応すべきだろう」と話している。