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胆管がん患者 学会が全国調査7月25日 11時56分
大阪や宮城などの印刷会社で、従業員らが相次いで「胆管がん」を発症し、死亡した問題を受け、がんなどの専門医で作る学会が、全国200余りの病院で胆管がんの患者の職業歴などを聞き取り、がんの発症と職場との関係を明らかにする実態調査を始めました。
この問題は、大阪や宮城などの印刷会社に勤務する従業員の男性ら17人が、相次いで胆管がんを発症したもので、インクの洗浄作業で使っていた化学物質が原因ではないかと指摘されていますが、詳しくは分かっていません。
このため、がんなどの専門医で作る日本肝胆膵(かんたんすい)外科学会は、学会の医師がいる全国211の病院を対象に、胆管がんの発症と職場との関係を調べる実態調査を始めました。
具体的には、過去15年間に治療を受けた胆管がんの患者のうち、50歳未満の患者について、職業歴や職場環境などをカルテや聞き取りで調べ、がんの発症との関係を明らかにするということです。
調査を担当する、大阪市立大学附属病院の久保正二病院教授は「これまで分からなかった化学物質と胆管がんとの関係を明らかにし、対策に生かせるようにしたい」と話しています。
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