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胆管がん問題 “化学物質”ほかでも
7月25日 5時13分

胆管がん問題 “化学物質”ほかでも
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大阪や宮城県などの印刷会社の従業員らが「胆管がん」を発症したことが相次いで明らかになった問題で、専門家が原因となった可能性があると指摘している化学物質が金属やメッキの加工、それに半導体製造でも使われていることが分かり、厚生労働省は換気を十分に行うなど対策を取るよう求める通知をそれぞれの業界団体などに出しました。

この問題は、大阪や宮城県それに東京などの5つの都府県の印刷会社でインクの洗浄作業に関わっていた従業員ら合わせて17人が胆管がんを発症していたことが相次いで明らかになったものです。
専門家は、洗浄剤に含まれる「1,2-ジクロロプロパン」や「ジクロロメタン」という化学物質などが原因となった可能性があると指摘しています。
厚生労働省が調べたところ、こうした化学物質は印刷会社だけでなく金属やメッキの加工、それに半導体製造の洗浄でも使われていることが分かりました。
こうした業界で従業員らが胆管がんを発症したことは確認されていませんが、厚生労働省は、予防的に対策に取り組む必要があるとしてそれぞれの業界団体などに対して対策を求める通知を出しました。
この中では、こうした化学物質を扱う際は換気を十分に行うほか、地下室など風通しの悪い場所では排気装置の設置をしたりマスクを着用したりするよう求めています。

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