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自衛隊みずから 住民避難訓練を計画7月25日 5時13分
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陸上自衛隊が、礼文島など北海道の5つの島で、武力攻撃などの有事を想定した住民を避難させる訓練を計画していることが分かりました。
こうした訓練は、通常、都道府県や警察などと共同で実施されていますが、今回は初めて自衛隊みずから行うもので、訓練の在り方を巡って議論を呼びそうです。
関係者によりますと、訓練は、陸上自衛隊が来月末から9月初めにかけて、北海道の礼文島や奥尻島など5つの離島で計画しています。武力攻撃などの有事を想定し、旭川市にある陸上自衛隊第2師団などの隊員が小銃を持って島に入り、それぞれ数十人の住民を大型の輸送ヘリコプターに乗せて避難させる内容だということです。
国民保護法に基づいて住民が参加する有事の訓練は、通常、都道府県や警察などと共同で実施されていますが、自衛隊がみずから行うのは全国で初めてです。
陸上自衛隊北部方面総監部はNHKの取材に対し、「平時から有事まで自衛隊の対応能力を向上させるための訓練で、詳しい想定は現段階では明らかにできない」としています。
今回の訓練計画について、軍事評論家の前田哲男さんは、「国民保護法の趣旨では、住民の避難は都道府県などと連携しながら行うべきであり、今回の訓練も北海道などが参加する形にすべきではないか」と指摘しており、訓練の在り方を巡って議論を呼びそうです。
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