ホタルのホンネ(本音) ホタル再生支援、在来種マルハナバチの繁殖
公務員としてホタル及び動植物園等の飼育33年間の思い出や現在の状況を綴ったものです。

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ホタルの発光器は何処へ

ゲンジボタル・ヘイケボタルの発光細胞と反射細胞は放射能の影響が一目瞭然。
板橋区ホタル生態環境館では10年程前から自然以外の放射能にホタルを初め動植物にどの様な影響があるのかを研究をしていた。0.5μSv/h×24時間×365日=4.38ミリシーベルト以上の放射能を浴びると異変が出やすくなる。安全神話に基づき、公表は控えていた。ホタルの発光器はホタル自体とは別組織である。今後更なる被害が出るのは必然。ホタルは自ら発する光で求愛行動をしている。自分の発光器が破壊されているとの認識は無く、ホタルの方程式に法り活動する。光の弱い個体をメスは選ぶ事は無い。また、オスも下にいるメスの光が弱ければ気が付かない。よって交尾の確率は低くなり、絶滅の一途を辿る危険性がある。ホタルは自然界のガイガーカウンタである。

板橋区ホタル生態環境館のゲンジボタルは福島県双葉郡大熊町熊川から平成元年に卵300個を採取し今夏で23世代目。


       ゲンジボタル発光器が異常と思われる雌雄固体
ゲンジボタル雌雄異常発光器
左はメス、右はオス。メスの発光器は1つで一部分黒くなっている。オスの発光器は2つで、上の発光器の約80%発光細胞及び反射細胞が放射能の影響で黒くなっている。黒くなっている部分は決して光る事は無い。発光細胞が破壊されているからである。3秒間露光。

         ゲンジボタル発光器が正常な雌雄個体
ゲンジボタル雌雄正常発光及び発光器
                    3秒間露光。



        ヘイケボタル発光器が異常と思われる雌雄個体
ヘイケボタル雌雄発光器
  左がオス、右がメス。発光細胞が正常な部分だけ発光している。

問い合わせ
板橋区ホタル生態環境館
hotaru@ita.ed.jp
http://www.ita.ed.jp/ecopolis/hotaru/index.htm
  1. 2012/07/16(月) 11:42:40|
  2. ホタル・昆虫学・動物学・植物学・工学・生化学・物理学・生物学・医学・病理学・免疫学・細胞学・細菌学・地学・土壌生物学
  

プロフィール

ホタル阿部

Author:ホタル阿部
写真:ゲンジボタル交尾火

当施設ではホタルやハチに関わらず、絶滅の危機や外来種に抑圧されている動植物各種の生態を研究し、本来の日本の生態系を取り戻す為に日夜頑張っています。

【当ブログに使用している写真及び文章は全て阿部宣男が撮影・文章化したものですので、無断複写・無断写真使用を厳禁致します】

板橋区ホタル生態環境館
(東京都板橋区役所資源環境部)
理学博士 
阿部宣男(あべのりお)

茨城大学大学院理工学
研究科博士後期課程修了

所属学会(入会順)
*日本環境学会
*日本生態学会
*日本生物教育学会
*保全生態学研究会
*日本生物環境調節学会
*日本感性工学会
*日本微生物生態学会
*日本生物地理学会

所属研究会
*全国ホタル研究会

学術共同研究及び協力研究
*茨城大学
*東京大学
*京都大学
*玉川大学
*聖学院大学
*大東文化大学
*東京医科歯科大学
*東京工業大学
*筑波大学
*タフト大学(ボストン)

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