八王子3人射殺:中国籍の男の引き渡し要請 カナダ政府に
毎日新聞 2012年07月24日 20時32分(最終更新 07月24日 23時50分)
東京都八王子市のスーパー「ナンペイ」で95年に女子高校生ら女性店員3人が射殺された事件で、カナダ在住の中国籍の男(41)が事情を知っている可能性があるとして、警視庁が旅券法違反容疑で逮捕状を取り関係機関を通じ、身柄の引き渡しを同国政府に求めていることが分かった。
捜査関係者によると、この男は、麻薬密輸罪で10年4月に中国で死刑執行された武田輝夫元死刑囚(当時67歳)の証言から浮上。警視庁の捜査員が09年9月、現地で武田元死刑囚に聴取したところ「中国人の男が犯人を知っているかもしれない。日本で一緒に強盗団にいたとき八王子の事件が話題に上り、詳細を知っていた」などと証言したという。
捜査関係者によると、男は中国・福建省出身で、事件があった95年ごろには神奈川県内に親族と居住していたという。その後の捜査で、02年4月、偽造旅券で武田元死刑囚とともに出国した疑いがあることが判明。その後、カナダに渡り永住権を取っていたことが分かった。