第14日は24日、3球場で5回戦8試合を行い、8強が出そろった。尼崎双星・尼崎産・尼崎東は、前年覇者で春の県大会も制した東洋大姫路を6‐5で破り、連合チーム初の準々決勝進出を果たした。
社は2‐1で神港学園に逆転勝ちした。昨秋県大会覇者の報徳は1‐0で市尼崎を下した。関学は篠山産に快勝し、滝川第二は5‐1で神戸国際大付を退けた。長田は3‐1で高砂に競り勝った。加古川北は4‐2で市神港に勝ち、明石商は武庫荘総合に七回コールドゲーム勝ちした。
第15日は25日、準々決勝4試合がある。明石トーカロ球場の第1試合終了後、準決勝の組み合わせ抽選が行われる。
【東洋大姫路連覇逃す】
まっすぐ前を見て相手の校歌を聞いた。「もっと長い夏にしたかったけど、自分たちの力を出し切れなかった」と林主将。連覇を目指した東洋大姫路が5回戦で散った。
スコアは5‐6。「7点取らないと逃げ切れない」。試合前、藤田監督がナインに伝えた懸念が現実となった。
3、4回戦はともに延長戦。継投で戦ったとはいえ、投手陣の負担は大きかった。早めに援護したかったが、好機で畳み掛けられない。一回の2死一、三塁は1点止まり。指揮官は「バットが火を噴かないことを引きずった」と振り返る。
そして六回。頼みの投手陣が力尽きた。4回戦まで、救援登板で15回2/3を投げて無失点だった横田が、2死満塁から走者一掃の三塁打を浴びて2‐6に。打線は八回に反撃したが届かなかった。林主将は「甘いボールをとらえきれなかった」と嘆いた。
この日の先発メンバーに1、2年生が4人いる若いチーム。藤田監督は「2年生が伸び切らなかった」とあえて厳しい言葉を投げかけた。「迷惑をかけた」と泣きじゃくった2年生の横田は「今度こそ兵庫のてっぺんを取りたい」と声を絞り出した。(今福寛子)
【尼崎連合勢い衰えず12安打】
勢いが止まらない。尼崎双星・尼崎産・尼崎東が連合チームとして初の8強進出。12安打で豪快に打ち勝ち、前年覇者の東洋大姫路を沈めた。
立役者は1番本田だ。大会前まで3番だったが、走者を置くと力んで凡退することが多く、今大会からトップバッターに据えられていた。六回2死満塁の場面で巡ってきた本田の打席に「諦めていた」と岩崎監督。それでも「打ったるぞ」と本人は強気だった。6球目の直球を振り抜き、右線三塁打で試合を決めた。
2回戦の有馬戦で九回に2点差を追いついてサヨナラ勝ちし、「度胸がついた」と高橋主将。今大会で最後の出場となる「尼崎産」「尼崎東」の名前を刻むため、進撃を続ける。
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(2012/07/24 23:09)
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