県警が在校生に本格聴取、暴行裏付けへ 大津中2自殺
大津市のマンションで昨年10月、中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺し、いじめとの関連が指摘されている問題で、滋賀県警は21日から、亡くなった生徒が通っていた中学校の在校生を対象とする本格的な事情聴取を開始した。夏休み期間中の8月末までに生徒への聴取や現場検証を終え、いじめをしていたとされる同級生3人の立件の可否を判断する。
県警は、専従の捜査班を25人から40人態勢に増やし、これまでに学校や市教育委員会などから押収した全校アンケートの原本や、教師がつけた日誌などの資料を分析。すでに学校関係者や市教委幹部への聴取を順次進めている。
県警は今後、男子生徒と同学年だった約300人を中心に聴取を行う。目撃者が最も多いとされる暴行の裏付けを進めるとともに、全校アンケートで指摘のあった「恐喝されていた」「自殺の練習をさせられていた」など、暴行以外のいじめ被害についても事実確認を行う。
男子生徒の父親(47)は18日、暴行や窃盗、恐喝など六つの容疑で大津署に告訴し、同署が受理している。
【 2012年07月21日 15時00分 】