インサイダー取引:会社役員を逮捕 横浜地検
毎日新聞 2012年07月24日 20時49分
SMBC日興証券(旧日興コーディアル証券)が担当した株式公開買い付け(TOB)を巡るインサイダー取引事件に絡み、横浜地検特別刑事部は24日、韓国籍で横浜市西区の会社役員、中山正義(本名・李正義)容疑者(59)を公正証書原本不実記載・同行使容疑で逮捕した。
逮捕容疑は証券取引等監視委員会の調査を察知し、無職の文元正雄容疑者(60)=金融商品取引法違反容疑で再逮捕=が金融会社社長の加藤次成容疑者(67)=同=の資金で株取引していることを隠蔽(いんぺい)するため、昨年10月、文元容疑者に9000万円を貸し付けたなどとする虚偽の債務弁済契約公正証書を作成したとしている。
加藤容疑者は同証券前執行役員、吉岡宏芳容疑者(50)=同=から情報提供を受け不正取引したとして再逮捕されている。【山下俊輔】