薬ネット販売:逆転勝訴にネット薬局「ほっとした」
毎日新聞 2012年04月26日 21時01分(最終更新 04月27日 08時34分)
一般用医薬品のインターネット販売を認めた26日の東京高裁判決。逆転勝訴したネット薬局側は「ほっとした」と笑顔を見せ、厚生労働省は「非常に厳しい判決」と重苦しい雰囲気に包まれた。
原告のネット薬局「ケンコーコム」は、風邪薬や胃腸薬などが販売できなくなったことで年間5億円ほど売り上げが減ったという。省内で会見した後藤玄利(げんり)社長は「一刻も早く規制が解消されることを願う」と上告断念を求め「今後は最新技術を取り入れると共に、顧客とのコミュニケーションを重視していきたい」と強調した。
同じく原告「ウェルネット」の尾藤昌道社長は「感無量。判決は筋が通っている。今まで以上にネットで薬品の情報提供に努める」と話した。