詐欺:FX使用のPCソフト購入で76歳2500万円被害
毎日新聞 2012年07月24日 08時21分
福岡県警小倉南署は23日、北九州市小倉南区の無職の男性(76)が、FX(外国為替証拠金取引)に使うパソコンソフト購入などを持ち掛けられ、総額約2500万円の詐欺被害に遭ったと発表した。同様の被害は県内初といい、詐欺事件として捜査するとともに注意を呼びかけている。
同署によると、男性宅に1月中旬、ソフト買い取り会社の社員を名乗る男から「ソフト販売の案内書が届くので、ソフト1本を百数十万円で買えばうちが200万円で買い取る」と電話があった。約1週間後に案内書が届き、男性は約190万円を郵送。その後も数回にわたり電話で購入を促され、「計14本買うと1億円で買い取れる」と言われたため、男性は2月下旬までに14本購入した。しかし、3月下旬に男と連絡が取れなくなり、ソフト買い取りは一度もなかったという。男性は、総額計約2500万円を支払っていた。
男性は一人暮らし。4月中旬から病気で入院した際、親類に相談して発覚したという。【高橋克哉】