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偽造旅券“五輪選手とともに入国”
7月24日 8時22分

ロンドンオリンピックを前に警備が強化されているイギリスで、大衆紙が、いわゆる「おとり取材」の結果、パキスタンで偽造パスポートを入手して、イギリスに入国できることが分かったと伝え、パキスタン政府が捜査に乗り出しました。

イギリスの大衆紙「サン」は、23日、記者が、パキスタンで職業などを隠してブローカーに接触し、日本円で7万円余りの現地通貨を支払った結果、偽造パスポートを入手することができたと伝えました。
そのうえで、このブローカーから紹介されたという現地の政治活動家が、「さらに金を払えば、イギリスの査証を取得し、パキスタンのオリンピック選手団とともにイギリスに入国させることができる」と話している隠し撮りの動画を、ホームページに掲載しました。
この報道を重く見たパキスタン政府は、警察や情報機関からなる合同の調査チームを設けて捜査を始め、偽造パスポートの発行に関わったとされる政府の職員8人を捜査の結果が出るまで休職処分にしたことを明らかにしました。
ただ、隠し撮りされた政治活動家は、NHKの取材に対して、「動画はさまざまな会話をした中の一部分を編集したものだ」と述べて、記事はねつ造だと主張しており、パキスタン政府の捜査の行方に関心が集まっています。

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