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最終更新:2012年7月24日(火) 11時43分

女子中学生「いじめ」自殺、両親控訴

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 7年前に自殺した中学1年生の女子生徒について両親が「いじめによる自殺を防げなかったのは国や市の責任だ」として国や市を訴えていた裁判で、両親は23日、1審の敗訴を不服として控訴しました。

 この裁判は、2005年、埼玉県北本市で中学1年生だった中井佑美さん(当時12)が自殺したのは学校でのいじめが原因で、「市側はいじめを防止する義務があり、国はいじめへの施策を行わず放置、隠蔽してきた」として、両親が市や国に損害賠償を求めているものです。

 今月9日、東京地裁は「佑美さんが自殺を決意するほどのいじめを受けていたとは認められず」「いじめの調査は各学校の裁量で国に責任はない」などとして両親の訴えを全面的に退けていました。

 「判決内容には本当に不信感を持っている。このままではゆみの無念な気持ちは浮かばれない」(中井佑美さんの母親)

 両親は23日、「証拠があるにもかかわらずいじめを認めない裁判所の判断は間違っている」として控訴の手続きをしました。これに対し、文部科学省は「まだ控訴の報告を受けていないが、法令に基づいて対応していきたい」とコメントしています。(23日19:47)

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