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畠山が故郷に錦飾る復興弾
2012年07月24日 12時00分

 プロ野球のマツダオールスターゲーム2012第3戦、岩手出身の畠山(ヤクルト)が全セの4番で出場し、地元ファンの前で大きな〝花火〟を打ち上げた。

 故郷での夢舞台。試合前から「全球本塁打でいく」と宣言していた。第1打席では、全パ先発の田中に二飛に仕留められた。それでも先頭の4回、全パの2番手・塩見が投じた140キロの甘い直球をフルスイング。打球は高々と舞い上がると、右中間スタンドに一直線に飛び込んだ。

 全セは3回に4点を奪われるなど投手陣が打ち込まれ、また打線もなかなか点が取れない状況。そんな中で飛び出した、見事な〝ご当地弾〟。畠山は「たくさん応援が届いていたので、打ててよかった」。昨年3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた故郷の〝ダイヤモンド〟を「シーズン中よりも少し特別な気持ちで走りました」とゆっくり一周した。

 試合前の練習ではスタンドからの声援を一身に浴びながら「とにかく楽しんでもらいたい」と何度も口にしていた。そしてその言葉どおりに、自分のバットでスタンドを沸かせることに成功した。

 前半戦は打率2割5分8厘、7本塁打、34打点で終了。ツバメ打線の主軸として活躍が期待されながら、ここまでは物足りない状況が続いている。故郷に錦を飾るホームランをきっかけに、調子を上げていきたいところだ。


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