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尾木ママ緊急提言 「いじっめってダサイ」

“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏(65)は「いじめ、って本当にダサい!」と訴えた。埼玉・草加市で起きた事件を通して、教育委員会、学校、親、そして子どもに緊急メッセージを発信した。

<教育委員会へ>

 草加市に中学校は11もあるのね? いじめが今回の1件だけ? そんなわけないじゃない。少なくとも学校の数だけあるわよ。教育委員会っていつもそう。いじめがない、って報告がいいことだと思っている。大きな勘違い。いじめを徹底的に探しなさい。いじめがあったことが恥じゃないの。見つけられないフシ穴の感性が恥。今回、草加市教委はいじめがあったことをあっさり認めたでしょ。大津市の応対を見て“学習”したんじゃないかな。そうじゃない。いじめを見つけて撲滅して、それが誇りになる ことを覚えてほしい。

<学校、先生へ>

 先生は、生徒との信頼関係があるのかしら。いじめが起こりそうな雰囲気を察知してるのに、見て見ぬふりじゃないの? 大津市のアンケートの2回目で「書いても聞いてくれないから書かない」というものがあった。子どもが叫んでいるときに助けられるのは先生だけ。だから、もっと敏感に感じてほしい。いじめられている男の子ってみんな笑ってるの。男の子のプライドで泣けないのよ。でも、その笑った目はさみしくて、悲しそうなのよ。それを見抜けないのは教師として失格。もっと子どもの無言の アピールも察知して。

<保護者へ>

 もしかして子どもさんと学校のお話をするときに二者択一にしていませんか? 「あなた、学校でいじめられていない?」。そう聞いたら、子どもは「そんなことないよ」としか答えようがない。親に迷惑をかけたくない。中学生だとそろそろ気持ちの中で親から独立したいと思うから、いじめられていることが恥ずかしいと思う。恥ずかしいことは、親にも知られたくないはず。たとえば、もっとぼやぁ~、と「今、学校、ってどうなの~」と聞いてみて。そこから部活や、勉強のこと、先生のことや、友達のことを少しずつ聞い てみて。

<生徒の皆さんへ>

 いじめられている子も、いじめちゃう子も、そして傍観している子も、みんなかわいそうよ。だって、生活の中にいじめが普通にあるもんだって思ってるんだもの。そこから変えましょう。いじめはカッコ悪い。いじめなんてダサい。子どもは、カッコイイことをしたいもんね。これね、大人が「いじめに立ち向かって根絶するぞぉ~」って叫んでもダメ。そんな難しい言葉じゃ、子どもの心には響かないわよ。できれば、AKB48のメンバーや、イケメンの速水もこみちクンが「いじめなんてやめようぜ(キラッ)」とかやってくれると、効果があるのに ね!

 ◆尾木直樹(おぎ・なおき)1947年(昭22)1月3日、滋賀県生まれ。教育評論家。早大卒後、私立海城高校などで22年教師生活を 送る。94年、教員を退職し臨床教育研究所「虹」を設立。現在、法大教授、早大客員教授。

 [2012年7月23日23時48分 紙面から]





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